陶磁器

古伊万里

『染付鹿紅葉文七寸皿』

江戸前期

桐箱付き




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射や写り込みが有り、実際の色と若干異なっています。


味わい深い呉須の発色と動きのある印象的な絵付けが

尋常ではない雰囲気を色濃く漂わせている・・・

従来なら「藍古九谷」に分類され

骨董的価値が非常に高く収集欲を掻きたてられる

とても見事な古伊万里の名品です!!!


古伊万里(古九谷様式:藍古九谷手) : 染付七寸皿

江戸前期(寛文〜延宝/1660〜80年頃)と推定

底部に銘(※)有り

※ 「柴田コレクション総目録」(佐賀県立九州陶磁文化館編集)P.124(0929)とP.155(1184)に類似の銘が掲載されています。

桐箱付き

サイズ : 直径 21.0cm± 高さ 3.0cm±


コンディション : 窯焼きの際に入った自然な焼きムラ(灰跡等)・擦れ・呉須のながれ等が有り、 (ごく厳密に診れば)縁や高台部に(肉眼では判らない程度の)微少な当たり等が有るかもしれませんが、 問題になるような欠けや割れは無く、江戸前期からの伝世品にしては・・完品と言える程の・・非常に良好な状態を 保っています。


・・・以下、ご出品者様のコメントを掲載させていただきます(弊社で一部要約/順不同)・・・

●鹿紅葉文としてはかなり古く、美しく力強い作行きの非常に珍しい藍古九谷の七寸皿です。


●大小横に並んだ3枚の紅葉の上を鹿が勢いよく飛び跳ねているその姿は、 絶妙なバランスがとれ全体として引き締まった緊張感を出しており、 力強い躍動感とダイナミックさを感じます。

● 鹿は、縦 約5.5cm 横 約9cmの大きさでとても堂々とし、胴体部の呉須の色も微妙に濃淡をつけてあるため、、 それが一層、鹿の生き生きとして立体感ある動きを強調しており、当時の陶工の高い技術と芸術性が伺われます。

●本作品の見込みの鹿は型紙摺り手法で施されたものですが、この時代の同技法は 一般に「古印判」と呼ばれ、紙に細かい絵柄を彫り込むという大変に複雑で高度な作業を伴い、 普通の手描き文様よりも手間を要するため、大量に生産する事ができず、 高級品にのみ用いられていました(学研出版「骨董の名人に聞くやきものの見分け方/伊万里」 82頁参照)。従って、鹿ともみじ三葉という、一見、単純そうに見える絵付けながら、 よく見ると、とても味わい深く、はるか以前の寛文期に、こういった精緻な手法を 駆使していた事に驚かされます。まさに時代のロマンを感じる非常に貴重で 価値ある作品だと思います。

●寛文から延宝期頃の作品ですが、完品と呼べる程の、素晴らしい保存状態の伝世品です。





※掲載写真では判りづらいと思いますが、高台部分が典型的な「砂付き高台」になっています。




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射や写り込みが有り、実際の色と若干異なっています。


オークション “ザ・コノサーズ” / Lot2892
古伊万里 『染付鹿紅葉文七寸皿』 江戸前期 桐箱付き

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on request \160,000. yuu '10/4/6

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