オークション “ザ・コノサーズ” / Lot2972 ベルリン窯 KPM陶板画 『ドイツの花嫁』 19世紀後半 ドイツ

陶板画

ベルリン窯

KPM陶板画

『ドイツの花嫁』

19世紀後半

ドイツ

額付き




※写真は、焦点があまく、歪み・写り込み・反射等が有り、実際の色と若干異なっています。


優しい眼差しが印象的な

可憐で初々しい花嫁を

非常に腕利きの絵付師が

何度も何度も色を塗り重ねながら

楕円の陶板上に実に見事に描ききっている・・・

KPM陶板画ならではの

厚みがあるのに透き通るような色彩の

上品で飾り栄えのする

大変にレベルの高い作品です!!!


ベルリン窯 / KPM陶板画

※ “KPM” は Konigliche Porcellain Manufactur (独語) の頭文字で、「王立磁器製作所」 という意味です。

19世紀後半(と推定) ドイツ

額付き

※ 写真で黒っぽく写っているマット部分は、木製の板にワイン・カラー(えんじ色)のヴェルヴェットが貼られています。

画面右下に “Bauer”(絵付師)のサイン有り

※ フリードリッヒ・アウグスト・フォン・カールバッハ [ Friedrich August von Kaulbach ] ( ドイツ : 1850 - 1920年 ) の絵を原画としています。

裏面に “K.P.M” の窯印他有り

※ “K” と “M”の文字が、はっきりとは刻印されていませんが、K.P.M の窯印である事に相違ありません。

陶板サイズ : 17.4cm± * 13.0cm±

額サイズ : 46.9cm± * 41.5cm±

コンディション : 詳細に診れば、縁に、以前額装されていた際に付いた擦れが有り、 更に厳密に診れば、100年以上経過している作品ですから、当然ながら、(ごく細かく診れば)非常に 軽度のスクラッチ(引っかいた跡)やピンホール・ニック(針の先で突いたような刻み目や穴状のくぼみ)、 あるいは多少の塗りムラ(焼きムラ)等が有るかもしれませんが、鑑賞上は全くと言って良いほど影響が無く、 総体的には、ほぼ完品と言える程の、大変に良好な状態を保っています。

19世紀のベルリン窯(KPM)は、他の絵付け工房に対して無地の陶板を供給していた事が知られていますが、 当然、工房によって技術の優劣もかなり有り、したがって、それらの作品の間では、質的に大きな差が生じる事になりました(※)。 しかしながら、ブランドに弱い(?)日本市場において、KPMの陶板画というだけで、極めて稚拙な絵付けが施された作品が、 国際的には全く通用しない信じられない値段で売買されているケースをよく見かけますが、この作品は、 そういった二級や三級の作品とは一線を画する、とてもレベルの高い・・然るべき本物の・・KPM陶板画です。

※ 陶板上に絵画を描くには、ひとつひとつの色に対して、窯に入れて焼き上がった後の(顔料の)色彩的な変化を 考慮しながら、何回にも分けて絵付け工程と焼き入れ工程を繰り返すという、気の遠くなるような煩雑で正確な 作業が必要となりますので、技術のちょっとした優劣によって、出来上がった作品に大きな差が生じてしまうという次第です。




<絵付師のサイン>


<“K.P.M”の窯印他>

※ “K” と “M”の文字が、はっきりとは刻印されていませんが、K.P.M の窯印である事に相違ありません。




※写真は、焦点があまく、歪み・写り込み・反射等が有り、実際の色と若干異なっています。


オークション “ザ・コノサーズ” / Lot2972
ベルリン窯 KPM陶板画 『ドイツの花嫁』 19世紀後半 ドイツ

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