河井寛次郎
『辰砂合子(しんしゃごうす)』
箱付き:棟方志功の箱書きあり
桐箱付き:棟方志功による署名・落款等の箱書き(極め)が有ります。
サイズ:直径 9.0cm± 高さ 8.9cm±
コンディション:大変に良好です。
河井寛次郎は"釉の河井"と呼ばれるほどの釉薬使いの名人ですが、この作品でも、寛次郎が得意とした
"辰砂釉"の紅と、そのなんとも好ましい独特のフォルムで、"芸術家"河井寛次郎の深い精神性を十二分
に感じさせてくれます。
ご出品者のコメント(原文通り):さすが寛次郎と思わせる口紅色の辰砂釉の鮮やかな発色が、ことのほか
素晴らしく仕上がっています。また、特筆すべきは、寛次郎を師と仰いでいた棟方志功がこの作品に箱書き
をしていることです。志功はこの釉薬の紅を唇(くちびる)の色に見立て、「辰砂」を「唇砂」と書いてい
るのも、誠に面白い趣向です。まさに志功の面目躍如といったところでしょう。
オークショナーより:私にとりまして河井寛次郎は、"近代日本陶芸の巨匠"としてだけではなく、日本画壇
のヒエラルキーから無視され続けていた"世界に通じる天才"棟方志功の芸術性を、いち早くかつ唯一(と言
って良いほど)正当に評価しモティヴェートした"正義の偉人"として、常々熱いモノを抱いていましたが・
・・あるんですねぇ、その寛次郎の作品に棟方志功が箱書きをした作品が・・・この作品の箱に先ず魅入ら
れ、作品を鑑賞し、"師弟愛"と言いますか"ホンモノの芸術家同士が交わす厚い友情"と言いますか・・・本
当に、本当に、熱いモノがこみ上げてきました。度々、こんな貴重な芸術作品を快くご提供いただくご出品
者に、心より厚く御礼申し上げます。
国内参考価格:壷ひとつに1000万円以上の価格が設定されることも珍しくない河井作品の、
しかもこんなに珍しい作品ですから、もし百貨店の企画展等で売りに出されれば、おそらく、
200万円位の小売り価格が設定されるものと思われます。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \500,000. | KUNI.M. | '99/12/24 |