陶磁器

河井寛次郎

『辰砂合子(しんしゃごうす)』

箱付き:棟方志功の箱書きあり





※写真は、焦点があまく多少の歪みがあり、実際の色と若干異なっています。


作者:河井寛次郎 [ Kanjirou Kawai ](日本:1890-1966年)

桐箱付き:棟方志功による署名・落款等の箱書き(極め)が有ります。

サイズ:直径 9.0cm± 高さ 8.9cm±

コンディション:大変に良好です。

"近代日本陶芸の巨匠"河井寛次郎の"なんと"棟方志功が箱書きをした極めて珍しく貴重な"辰砂"の蓋物です。


河井寛次郎は"釉の河井"と呼ばれるほどの釉薬使いの名人ですが、この作品でも、寛次郎が得意とした "辰砂釉"の紅と、そのなんとも好ましい独特のフォルムで、"芸術家"河井寛次郎の深い精神性を十二分 に感じさせてくれます。

ご出品者のコメント(原文通り):さすが寛次郎と思わせる口紅色の辰砂釉の鮮やかな発色が、ことのほか 素晴らしく仕上がっています。また、特筆すべきは、寛次郎を師と仰いでいた棟方志功がこの作品に箱書き をしていることです。志功はこの釉薬の紅を唇(くちびる)の色に見立て、「辰砂」を「唇砂」と書いてい るのも、誠に面白い趣向です。まさに志功の面目躍如といったところでしょう。

オークショナーより:私にとりまして河井寛次郎は、"近代日本陶芸の巨匠"としてだけではなく、日本画壇 のヒエラルキーから無視され続けていた"世界に通じる天才"棟方志功の芸術性を、いち早くかつ唯一(と言 って良いほど)正当に評価しモティヴェートした"正義の偉人"として、常々熱いモノを抱いていましたが・ ・・あるんですねぇ、その寛次郎の作品に棟方志功が箱書きをした作品が・・・この作品の箱に先ず魅入ら れ、作品を鑑賞し、"師弟愛"と言いますか"ホンモノの芸術家同士が交わす厚い友情"と言いますか・・・本 当に、本当に、熱いモノがこみ上げてきました。度々、こんな貴重な芸術作品を快くご提供いただくご出品 者に、心より厚く御礼申し上げます。

国内参考価格:壷ひとつに1000万円以上の価格が設定されることも珍しくない河井作品の、 しかもこんなに珍しい作品ですから、もし百貨店の企画展等で売りに出されれば、おそらく、 200万円位の小売り価格が設定されるものと思われます。

    
落札希望価格
現在の
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ご入札者入札締切日
on request \500,000. KUNI.M. '99/12/24
※落札されました