アール・ヌーヴォー&アール・デコ/ガラス

ドーム

『薔薇の葉文鉢(花器)』

20世紀初頭(1900-1905年頃) フランス





ドーム [ Daum ]

20世紀初頭(1900-1905年頃) フランス/ナンシー

底部に”Daum Nancy ≠”の陰刻サイン有り

※ ≠ : ロレーヌの十字架 [ Cross of Lorraine ] と呼ばれている(ナンシーのある)ロレーヌ地方で使われていた十字架マークです。

サイズ : 幅 15.3cm± 高さ 6.0cm±


コンディション : 100年近く経過したガラス作品ですから、当然と言えば当然ですが、ごくわずかな引っかき傷や 擦れが一部に有り、更に細かく診れば、多少の汚れや微少なチップ(欠け・剥離)等は有るかもしれませんが、問題になるような 大きな瑕疵(かし)は無く、全体的には、ほぼ完品と言えるほどの、非常に良好な保存状態です。

熱間成形されたフォルムと色彩豊かな葉文が楽しい・・・

安定感と存在感のある作品です!!!

熱間成形された四葉形の半透明ガラスに、黄・赤茶・緑のヴィトリフィカッシオン(※注1)を施した色ガラスを被せ、 エッチング(カメオ技法/酸化腐食彫り)で薔薇の葉と茎の文様(※注2)が見事に陽刻されています。

※注1 粉末の色ガラスを素地にまぶして炉で溶かし込み地紋を施す技法です。

※注2 トゲがあるので、確かに薔薇(バラ)の葉と茎だと思います。


ヨーロッパでは、こういった背が低く口径の広い鉢(花器)を、生花用としてだけではなく、"ポプリ入れ"と して使うことも多いのですが、このアール・ヌーヴォーの芸術ガラス作品も、そのものを"お宝"として飾って楽しむだけではなく、 ”ポプリ”等の容器として利用すると、持ち主の懐の深さを感じさせて、とても”贅沢”で”お洒落”です(筆者の知り合いも "ポプリ入れ"として利用していますが、滅茶苦茶カッコイイです・・・ハイ)!!!・・・ということは・・・この作品には・・・ やっぱり・・・深紅の薔薇のポプリですかね・・・?



※写真は、焦点があまく多少の歪みがあり、実際の色と若干異なっています。

    
落札希望価格
現在の
最高入札価格
ご入札者入札締切日
\230,000. \195,000. M.Mit. '00/9/11
※落札されました