アール・ヌーヴォー&アール・デコ/ガラス

ガレ

『翡翠色葉文花器』

20世紀初頭

フランス





ガレ [ Galle ]

20世紀初頭 フランス/ナンシー

側面に”Galle”の陽刻サイン有り

サイズ : 高さ 12.1cm± 口径 12.5cm±


コンディション : 100年近く経過したガラス作品ですから、当然と言えば当然ですが、ごくわずかな引っかき傷や 擦れが一部に有り、更に細かく診れば、多少の汚れや微少なチップ(欠け・剥離)等は有るかもしれませんが、問題になるような 大きな瑕疵(かし)は無く、全体的には、ほぼ完品と言えるほどの、非常に良好な保存状態です。

”翡翠”(軟玉)に似せた色ガラスに・・・

”梨地”(蒔絵)風に箔を混ぜ込み・・・

”曜変天目茶碗”のような玉虫色の斑点が浮かんでいる・・・

複雑な手法で制作された・・・

なんとも不思議な魅力を放つ・・・

妖しく美しい作品です!!!

‡ ガラス地 : ヴィトリフィカッシオン技法(※注1)で地模様を施した翡翠の軟玉のような緑色のガラスに、 ペルル・メタリック技法(※注2)で金属光沢の地紋を散らしてあります。

  ※注1 粉末の色ガラスを素地にまぶし、炉で溶かし込んで、地模様を施す技法です。

  ※注2 ガラスに金属細片(金や銀の箔)や雲母片をはさみ込んで、メタリックな地紋を施す技法です。

‡ 葉の装飾 : 被せガラスがエッチング(カメオ技法/酸化腐食彫り)され、その表面に(部分的に)イリデセンス技法(※注3) で、玉虫色(虹彩)の斑点が焼き付けられています。

  ※注3 金属を溶かし込んだラスター液を散らすか吹き付けて、ガラスの表面に薄い金属の皮膜を作り、玉虫色の虹彩を施す技法です。



※写真は、焦点があまく多少の歪みと反射があり、実際の色と若干異なっています。

    
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