コンディション ： 約１００年経過しているガラス作品ですから、非常に細かく診れば、多少の汚れや微少な チップ（欠け）・スクラッチ（引っかき傷）等は有るかもしれませんが、問題になるような大きな瑕疵（かし）は無く、 全体的には完品と言えるほどの、大変に良好な保存状態です。

多層ガラス（乳白色のベースに黄・紫・茶等のガラスを被せてあります）に、非常に細かなカメオ技法（酸化腐食彫り）で、 フランス／ヴォージュ地方の風景文が施されている、ガレの代表的な大型の風景文花器です。手前の樹木から遠方の山々まで、 奥深いヴォージュ地方の風景が、詩情豊かに、驚くほどの遠近感をもって描かれています。

国内参考価格 ： ガレのこのレベルの大型作品は、かつては１,０００万円から１,２００万円の値付けがされており、 現在でも３００万円から４５０万円の小売り価格が設定されている場合が多いようです。 また、最近、東京都内で開催された（会場を設営するタイプの）他社オークションに、 この作品と同様のモティーフで高さ約３０cm（本作品の３／５程度のサイズ）のガレの花器が出品された際には、 \1,197,550. （買い手手数料および消費税込み）で落札されました。　

※写真は、焦点があまく多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。