版画

アルブレヒト・デューラー

『マリアの生涯』 より

『第10図譜:キリストの割礼祭』

”Circumcision, 10th print form the Life of the Virgin”

1504年頃(16世紀後半の刷り)

額付き




※写真は、焦点があまく多少の歪みが有り、実際の色と若干異なっています。


想像を絶するテクニックで緻密に制作されたその画面から・・・

深い精神性をも感じ取る・・・

ドイツ・オールド・マスターズの最高峰と評されるデューラーの・・・

非常に貴重なオリジナル木版画です!!!


作者 : アルブレヒト・デューラー [ Albrecht Durer ] ( ドイツ : 1471 - 1528年 )

オリジナル木版画(ウッド・カット) : デューラーが自ら彫版した木版画です。

1504年頃(16世紀後半の刷り)

額付き

モノグラムによる版上サイン有り

※ この作品が制作された時代には、作者が直筆で版画にサインをする習慣は存在しません。

レゾネ番号 : B.86 ; M., Holl.198

イメージ・サイズ : 29.0cm± * 20.5cm±

額サイズ : 52.0cm± * 29.0cm±


コンディション : 厳密に診ると、額にわずかな当たり等が有るかもしれませんし、版画にもわずかな紙ヤケや若干の波うち等は 有りますが、写真でもお判りの通り、制作後約400年経過している作品にしては、充分に満足できる大変良好なコンディションを 保っています。

※ 本作品は、イメージの外側で余白を残すことなく紙が裁断(トリム)されていますが、それは、紙が非常に貴重で高価であっ た当時の習慣に従ったもので、この時代の作品としては、決して珍しい事ではなく、作品の評価を下げるものではありません (余白が残されている方がむしろ例外的と言えます)。

ルネッサンス期の代表的な画家でありドイツ・オールド・マスターズ(古典巨匠)の最高峰と謳われるデューラーは、 銅版画や木版画の名手として、当時のヨーロッパで、既に、非常に高い評価を博していました。それ故、彼の死後も (なんと19世紀に至るまで)、残された版木をもとに数多くの点数が刷られましたが(凸版刷りの木版は、凹版で かなりの圧力をかけて刷られる銅版と違い、傷みが少ないため、版木を廃棄しないで後刷りされる場合が多かったようです)、 本作品は、1596−1600年頃に使用された紙の透かし模様から判断して、(版木は、デューラーの存命中の1504年頃に 制作されていますが)そうした作品の中でも比較的早い時期の16世紀後半に刷られた作品とほぼ断定できます。

    
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