ルイ・イカール
『ミミ・パンソン』
”Mimi Pinson”
1927年
額付き
ロマンティックなパリの夜景とともに・・・
芸術家に愛された伝説的な美女”ミミ・パンソン”を詩情豊かに表現した・・・
”名品”の誉れ高き傑作中の傑作です!!!
しかも、本出品作品は、有り難い事に・・・
稀にみる良好なコンディションを保っています!!!
1927年
オリジナル銅版画 ( ドライ・ポイント / カラー・エッチング / アクアチント ) : イカールが自ら彫版した銅版画です。
額付き : 現状はシートのみですが、落札決定後に額装してお渡しします(新品の額を使用)。
右下 : ” Louis Icart ” の直筆サイン(鉛筆)有り
右上 : ” Copyright 1927 by les Graveurs Modernes 194 Rue de Rivoli, Paris ” の刻字有り
左下 : ウインドミル(風車)のアーティスト・ブラインド・スタンプ(※)有り
※イカールの多くの作品に付与されているこの打出しスタンプ(エンボス・マーク)は、
アメリカ市場に供給する目的で制作された(作品である)事を示したものです。
レゾネ番号 : No.327 ( シファー・パブリシング出版 ”The Complete Etchings” P.155 に掲載 )
プレート・マーク・サイズ : 54.0cm± * 35.5cm±
コンディション : シートの端に数箇所の破れが有り、余白部分を厳密に診ると、
全体に(均一に)うっすらとした紙ヤケとマットを被せた跡が見受けられますが、
イメージ(絵の部分)を含むプレート・マーク(版画を刷る際に付く凹凸の跡)の内側には全く影響が
ありませんし(鑑賞上も全く気になりません)、シミ・退色もほとんど無く、例外的に良好な状態を保っています。
※本作品と同エディションの作品は、状態の悪いものが特に多い事で知られ、市場に(稀に)売り出されるそのほとんどの作品は、
イメージにかかる破れがあったり、紙ヤケやシミ・退色のひどいものがほとんどで、中には、酸性の強い厚紙に貼られた上に、
被せマット無しでガラス面と直接接触していたため、版画とガラス面が接着して剥がす事ができず、無理に剥がせば、
版面の紙が破れてしまうという、修復も不可能な、とんでもない代物も存在します。
※イカールの版画作品は、雑に扱われてきたコンディションの悪いものが多く(コンディションの良いものの半額以下の
値しか付かない作品も沢山あります)、そういった作品を安く購入しケミカル・ウォッシュしたもの(漂白剤等に浸けて洗い、
それによって退色した色を後で彩色したもの)が売られているケースも間々ありますので、購入時には注意が必要です。
ところでイカールは、1950年にその生涯を閉じたため、2000年をもって、ベルヌ条約(著作権に関する国際条約)
に基づく版権が消滅しました。従って、イカール作品の所有者の方は、作品を単にアートとして鑑賞するだけでなく、
あらゆる商品のデザイン・ソースとして利用することが可能となりました。この事は、今後イカール作品を資産面から評価する際に、
大きな意味を持つものと思われます。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \2,500,000. | H.M.C. | '02/1/11 |