楽 弘入
『黒茶碗(銘:松声)』
共箱付き
共布・柱・仕覆のしつらえが整った落款入りの「共箱」・・・
「淡々斎」の書付・・・
銘は「松声」・・・
必要とされる条件が揃っている正真正銘の「弘入」です!!!
作者 : 楽 弘入 (十二代 楽 吉左衛門) [ Kounyu Raku / Kichizaemon the 12th ] ( 日本 : 1857 - 1932年 )
底部(高台脇)に 「楽」 の印銘
共箱 (共布・柱・仕覆・裏千家専用紐・外箱付き) : 「松声」 の銘 / 「楽 吉左衛門」 の落款 / 「淡々斎」(※)の書付 有り
※ 裏千家 十四代 無限斎 碩叟宗室 [ Mugensai Sekisou / Sousitsu the 14th ] ( 日本 : 1893 - 1964年 )
サイズ : 口径 11.8cm± 高さ 8.8cm±
コンディション : ハサミ跡等の自然な窯キズや多少の使用痕等は有りますが、問題になるような
瑕疵(かし)は無く、完品と呼べるほど、大変に良好な状態を保っています。
・・・以下、ご出品者のディスクリプションを原文のまま掲載させていただきます・・・
この黒楽茶碗は十二代弘入の作です。
共箱と、共布、柱や仕覆(しふく)などのしつらえも整っています(楽家の共布は、黄色ではなく、この色です)。
なにせ古いものですので、お箱も布も古びてはいますが、外箱は最近作り直したものです。
楽の印は、弘入が隠居する前、明治16年から大正8年までに使われた、
俗に八楽印と呼ばれる『丈山印』が押されてています。
本歌の楽の場合は、通常、茶碗そのものの印が釉で隠れたりせず、
くっきりと判るように押されており、共布や共箱の印は、
茶碗の印の完全なネガになっていなければなりせん。
箱は、蓋が一枚板の盛り蓋になっている和桐の最上箱で、
書付を頂くために、紐が裏千家専用のものに換えられています(この色でないと
書付がおりないのです)。箱の署名は、弘入が隠居する前ですので、
『楽吉左衛門』となっています(大正8年以降の隠居後の作だと『弘入』となります)。
箱の書付は、淡交会を設立した、先代の
裏千家十四代無限斎碩叟宗室(淡々斎:明治26−昭和39年)。
銘は『松声』となっています。
家元が比較的お若い頃の字と聞いております。
季節を選ばない良い銘だと思います。
お茶碗自体は、お茶方で最も好まれる黒の総釉で、温和な作風です。
口縁はわずかに五岳をなし、高台内は兜巾が見られます。
高台目跡の数は忘れましたが、内外にハサミ跡も有り、
手に馴染むとても良いお茶碗だと思います。
※写真は、焦点があまく多少の歪みと写り込みが有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \676,000. | terry | '02/6/14 |