アンティーク陶磁器

マイセン窯

フィギュア(人形:置物)

『学習するふたりの天使(数学)』

”Die Arithmetik”

19世紀

ドイツ





心癒されるとても愛らしく聡明そうな表情の天使・・・

細部にまで行き届いた丁寧極まりない仕事・・・

例外的に素晴らしい保存状態・・・

非常に魅力的なオールド・マイセンのフィギュア作品です!!!


マイセン窯 : 白磁製手彩色フィギュア ( 人形 : 置物 )

19世紀 ドイツ

底部に窯印(※)有り

※両下端にコブが有って、一般に ”ボタン剣” と呼ばれている、19世紀マイセン窯の典型的な窯印です。

サイズ : 高さ 約11.6cm  幅(台座) 約11.2cm

参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 41 に類似作品(C36)掲載

コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、 ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、 世界中のどこの市場でも容認しています。しかしながら本作品は、(19世紀に制作された)オールド・マイセンの フィギュア作品にしては、例外的に、完品とも言える素晴らしい状態を保っています(もし修復が有るとすれば、 非常に上手く修復されている事になりますが、おそらく修復はされていないと思われます)。

形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、 窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。 しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、 わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。 ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、 マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、 明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。

いかにも聡明そうな顔のふたりの天使が、羽根ペンとインク壷を持ち、本を開いて、一生懸命に数学を勉強しています。 細部に至る非常に丁寧な仕事が、さすがにマイセンと思わせる、19世紀マイセン窯の逸品です。

※本作品の天使は、翼のある天使ではありませんが、布のまとい方で、天使と判断しました。



※写真は、焦点があまく多少の歪みが有り、実際の色と若干異なっています。

    
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on request \195,000. hidecchi '02/9/23
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