コンディション ： 細かく診れば、多少の歪み・当たり・スクラッチ（引っかき傷）・汚れ等は有りますが、 手入れが行き届いており、痛みが付き物の１００年近く経過した家具にしては、充分に満足のゆく非常に良好な 保存状態です。なお、掲載写真でもお判りの通り、上天板の縁に木の節目（ふしめ）が有りますが、 それは、制作時からのものですので、ここでは瑕疵（かし）とはしていません。

マルケトリー細工（※）でヒトデ・巻貝・海藻の装飾が施された大小２段のマホガニーを主材料とする天板と、 ステップ状の彫りのある脚で構成された、とてもデコラティヴで洗練されたデザインの作品です。

※マルケトリー技法 ： 寄木象嵌法のことで、アール・ヌーヴォー期には、この技法による家具が非常に脚光を浴びました。ガレも、 ナンシー／ラ・ガレンヌ通りに家具工房を設立し、マルケトリー細工の家具調度品を積極的に制作しました。

※写真は、焦点があまく多少の歪みと反射があり、実際の色と若干異なっています。