陶磁器

マイセン窯

フィギュア(人形:置物)

『ホット・チョコレートをつくる天使』

20世紀中頃

ドイツ

※本作品は、弊社オークションで以前落札された同モデル作品の新規出品で、落札作品の再出品ではありません。





ほのぼのとしたとても愛らしいモティーフ・・・

凝った道具立ての細部にまで行き届いた丁寧な仕事・・・

例外的に素晴らしい保存状態・・・

数あるマイセン・フィギュアの中でも超人気の作品です!!!


マイセン窯 : 白磁製手彩色フィギュア ( 人形 : 置物 )

20世紀中頃 ドイツ

底部に窯印有り

サイズ : 高さ 約10.8cm  幅(台座) 約11.5cm

参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 7 に類似作品(C97)掲載

コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、 ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手によるほぼ完全な修復がなされた損傷については、 世界中どこの市場でも容認しています。しかしながら本作品は、自信を持って「完品」と呼べる、素晴らしい 状態を保っています(もし修復が有るとすれば、非常に上手く修復されている事になりますが、 おそらく修復はされていないと思われます)。

形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、 窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。 しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、 わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。 ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、 マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、 明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。

チョコレート・カップに立てた棒を両手ではさんでグルグル回しながら、とても可愛い表情の天使が、 ホット・チョコレートを一生懸命につくっています。真っ赤な炎の上に置かれたケトルやテーブルの上の 食器等の道具だてがとても凝っていて絵付けも細密で、時を忘れて思わず見入ってしまうマイセン窯の逸品です。

※本作品の天使は、翼のある天使ではありませんが、布のまとい方で、天使と判断しました。



※写真は、焦点があまく多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


落札希望価格
現在の
最高入札価格
ご入札者 入札締切日
\135,000. \128,000. MIKI '03/7/9
※落札されました