アンティーク陶磁器

マイセン窯

フィギュア(人形:置物)

『彫像のまわりで遊ぶ子供達』

”Drei spielende Kinder an Saule mit Buste”

19世紀

ドイツ





かなりの大型作品でありながら・・・

細部にまで丁寧な仕事が行き届き・・・

オールド・マイセンなのにダメージや修復がほとんど無い・・・

素晴らしい出来の傑作グループ・フィギュア作品です!!!


マイセン窯 : 白磁製手彩色フィギュア( 人形 : 置物 )

19世紀 ドイツ

底部に窯印(※)有り

※両下端にコブが有って、一般に ”ボタン剣” と呼ばれている、19世紀マイセン窯の典型的な窯印です。

サイズ : 高さ 約 27.5cm

参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 19 に類似作品(G35)掲載

コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、 ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、 世界中どこの市場でも容認しています。この作品も、仔細に細部を検証しましたところ、 木の葉のわずかなダメージ(葉の部分にダメージを受けていないアンティークのフィギュアを見た事が有りませんが) や台座のごく微小な欠け等が有りますし、他にも(定かではありませんが)若干の修復がされているかもしれません。 しかし、(掲載写真でもお判りの通り)鑑賞上はほとんど気になりませんし、全体的には、 19世紀のオールド・マイセンのグループ・フィギュア作品にしては、完品と言って良い程の、 非常に満足のゆく、例外的に良好な状態を保っています。

フィギュア作品にしてはかなり大型でありながら・・・さすがにマイセンだけあって・・・子供たちの顔や衣服にいたるまで、 大変に丁寧な絵付けが施されています。その上、上述の通り、大きな修復やダメージ(損傷)がほとんど無く、オールド・ マイセンのグループ・フィギュアとしては、非常に稀で例外的に良好な保存状態です!!!

形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、 窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。 しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、 わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。 ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、 マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、 明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。



※写真は、焦点があまく多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。

    
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