コンディション ： 欠け・割れとも無く、総体的には、大変に良好な保存状態です。 なお、釉切れ（土の成分変化によって釉をはじく事で、削げではありません）が、 表に２箇所、裏に１箇所有り、高台部には数箇所の白い斑点（焼成時についた白砂）が有りますが、 それらは、制作時に由来するものですので、ここではあえて瑕疵（かし）とはしません。

深遠な精神性をも感じる形の良いとても好ましい渋紙手の皿です。陶芸に対する魯山人の鋭い美的感覚を 存分に味わうことができるこの作品は、さすがに・・・繊細にして、かつ、豪放磊落（ごうほうらいらく）な 大芸術家のモノだけのことはあります（魯山人作品に対するコメントは、いつも同じ様な表現になってしまいます・・・ 申し訳ありません）。

※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。