陶磁器

マイセン窯

フィギュア(人形:置物)

『春(花を摘む天使)』

”Der Fruhling”

20世紀

ドイツ





花を摘む天使の表情がとても上品で・・・

眺めていると・・・

ほのぼのと幸せな気分になる・・・

マイセンのとても可愛いフィギュア作品です!!!


マイセン窯 : 白磁製手彩色フィギュア ( 人形 : 置物 )

20世紀 ドイツ

底部に窯印有り

サイズ : 高さ 約13.7cm

参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 7 に類似作品(A64)掲載

コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、 ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、 世界中どこの市場でも容認しています。この作品も、詳細に細部を検証しましたところ、花や葉に小さな欠けが数箇所有り、 天使の左手の小指の先端もわずかに欠けていますが、その他に大きな瑕疵(かし)は無く、総体的には、 まずまず満足のゆく状態です。

※本作品の瑕疵(かし)は、鑑賞上、あまり気になりませんので、 現時点ではとりたてて修復をする必要は無いと思いますが、 花・葉・指等を修復する場合は、一箇所あたり \5,000.〜\10,000. の予算で、 一見しただけでは、(継ぎ目もほとんど目立たず)修復されているかどうか 判らない程度に直せます(ご希望により、非常にお上手な国内在住の 修復家の方をご紹介いたします)。

形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、 窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。 しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、 わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。 ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、 マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、 明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。

※本作品の天使は、翼のある天使ではありませんが、布のまとい方で、天使と判断しました。



※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


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