マイセン窯
フィギュア(人形:置物)
『冬』
”Der Winter”
19世紀後半−20世紀初頭
ドイツ
その能筆な絵付けや造形の巧みさに
マイセンの高い芸術性と技術力を存分に感じ取れる・・・
眺めている側もほのぼのと暖まってきそうな・・・
例外的に良好な保存状態の
大変に出来の良いグループ・フィギュア作品です!!!
19世紀後半−20世紀初頭 ドイツ
底部に窯印(※)有り
※本作品に書き込まれている窯印の双剣マークは、染付の発色が薄く柄の端の「コブ(止め)」が
はっきりしませず(とはいえ、柄の端が少し曲がっていて「止め」のようにも見えます)、
柄の端に「コブ(止め)」が有って一般に ”ボタン剣” と呼ばれている19世紀マイセン窯の
典型的な窯印とは断定できませんが、現代マイセンの(双剣マークの)特徴である剣の反りがほとんど無く、
柄の部分も長いため、現代マイセンの窯印ではないようですし、その作行きの特徴からも、
ほぼ19世紀後半から20世紀初頭にかけて制作された作品であると判定しました。
参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 21 に類似作品(2495)掲載
形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、
窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。
しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、
わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。
ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、
マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、
明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \280,000. | 123456 | '03/1/31 |