アンティーク陶磁器

セーヴル窯

『網目装飾カップ&ソーサー』

1883年

フランス





フランスの官窯としてあまりに有名なセーブル窯・・・

その類い稀な透かし彫りの網目装飾と

二重構造の造形技術に驚かされる・・・

奇跡的なほど良好な保存状態の

とても美しい夢のようなカップ&ソーサーです!!!


セーヴル窯 [ Sevres ]

レティキュレイティッド・オープンワーク・カップ&ソーサー(手彩色:一部金彩有り)

※ レティキュレイティッド [ reticulated ] (仏語では レティキュレ [ reticule ] ) = 網状に(加工)された

※ オープンワーク [ openwork ] = 透かし彫り細工

1883年 フランス

カップ : 成型年 1881年 装飾年 1883年

ソーサー : 成型年 1882年 装飾年 1883年

カップとソーサーのそれぞれの底部に(成型年と装飾年を示す)窯印他有り

サイズ : カップ 口径 7.1cm± 高さ 4.5cm± / ソーサー 直径 12.3cm± 高さ 1.7cm±


コンディション : 制作後100年以上経過している19世紀後半の作品ですから、 ごく厳密に診れば、当然ながら、わずかな擦れ等は有りますが、鑑賞上は(少なくとも筆者は) 全く気になりませんし、金彩もよく残っていて、総体的には、完品と言えるほどの、 例外的に良好な状態を保っています。


<価格情報>

●日本国内のデパートが2〜3年前に開催した西洋陶磁器の特選会で、同仕様作品に <なんと>150万円の値付けがされ、即、売却済みになったそうです(お客様から いただいた情報です)。

●国際的なオークション会社が昨年ロンドンで開催した西洋陶磁器のオークションでは、 1859年〜1867年に制作された本作品と同仕様のカップ&ソーサー2客と ポット1個およびクリーム・ジャグ、シュガー・ポットのセットに、約290万円〜430万円の エスティメイト価格が設定されていました(弊社調査)。

※エスティメイト価格とは、オークション会社のエキスパートが示唆する落札の見積価格で、再販価値(換金価格)の基準になるものです。


<本作品に対する弊社顧問の見解(一部伏せ字&補足)>

●セーヴル窯の偽物が非常に多く出品されている(海外の)ネット・オークションは論外ですが、 信用のおける海外(の会場を設営するタイプの本格的な)オークションでも、 安いエスティメイト価格が設定されている作品には、 マークに不良品を示すキャンセル・マークとしてのスラッシュが入っていたり、 一見しただけでは判らない傷が入っている場合がよくあり、こちらから問いたださない限り、 (カタログで)その点をコメントしていない場合が多いので、細心の注意が必要です。

●(現在)***に出品されている(似たような仕様の)作品を確認しましたが、 その比較的曖昧な透かし彫りのレベルよりも、(その作品には)欠けの様な窯傷が有るという点と 装飾年のマークが無い事が非常に問題です。この手の作品に装飾年のマークが無いという事は、 窯傷があるという事からも判る通り、(この手の作品では宿命的に大量に出てしまう)不良品として 破棄されるべきものを、絵付けがされていない白無地の状態で、職人がセーヴル窯から 持ち出し(もしくは、貰い受け)、後にセーヴル窯以外で絵付けされた中途半端なものである という事を証明している事になります。従って、コノサーズの出品作品(本作品)とは比較対照に なるものではありません。




※写真は、焦点があまく、照明による明暗や多少の歪みが有り、実際の色と若干異なっています。



落札希望価格
現在の
最高入札価格
ご入札者 入札締切日
on request \290,000. micaaki '03/4/12
※落札されました