陶磁器

古唐津

『絵唐津小皿』

安土桃山期頃(16世紀後半)

箱付き



※写真は、焦点があまく、多少の歪みがあり、実際の色と若干異なっています。


素朴で奔放な鉄絵が

作為の無い美意識を今に伝える・・・

安土桃山期の

コレクター・マインドを大いにくすぐられる

貴重でまことに渋い絵唐津の逸品です!!!


古唐津 : 絵唐津小皿

安土桃山期頃(16世紀後半)と推定

箱付き

サイズ : 直径 13.0cm± 高さ 4.0cm±

コンディション : 古唐津には、初期伊万里と同様、多少のダメージは許されますが、この作品にも、 ”漆銀直し” が有り(時代のあるこの ”漆銀直し” が、逆に、景色の一部になっています)、 他に、わずかな窯キズ・釉薬の網の目状の貫入・窯焼きの際に入った自然な焼きムラ(灰跡)等が見受けられます。 しかしながら、そういった点を考慮しても、本作品は、安土桃山時代からの伝来品にしては、充分に満足のゆく 状態と言えます。

安土桃山末期に制作されたと推察される(酒を注ぐ器として使われていたと伝えられている) 古唐津の絵唐津小皿です。表からは鉄絵(てつえ)で施された絵付けが、裏からは古唐津によく見られる 三日月高台(みかづきこうだい)が、それぞれ嬉しい見所となっている、陶磁器の収集家なら ひとつは持っていたい・・・渋く貴重な逸品です。

※ ここで言う 「絵唐津」 とは、長石釉もしくは土灰紬をかけた上に、鉄絵具で文様を描いた 唐津焼を指しています。ちなみに唐津焼は、多数の窯が存在していたため、その作風も多岐にわたり、 本作品の様な絵唐津の他にも、刷毛目唐津、三島唐津、朝鮮唐津、青唐津、瀬戸唐津、彫絵唐津、彫唐津、 斑唐津、無地唐津等の作品が存在します。しかしながら、基本的な制作技術はある程度共通しているため、 その作風の差が明確でない事も多く、窯を特定するのがかなり困難な場合もあります。

「三日月高台」 とは、轆轤(ろくろ)で高台を削り出す際に、回転の中心を外れたため、 高台の輪の巾が均等にならず一部が三日月状の形をしたものを指し、古唐津ではこの形状のものが好まれます。


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on request \96,000. Iku.Ta. '03/5/23
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