コンディション ： 制作後１００年以上経過している１９世紀後半のオールド・マイセン作品ですから、 ごく厳密に診れば、当然ながら、絵付けのわずかな擦れ・花弁の先端部の修復（筆者は、花のこの部分に 全くダメージを受けていないオールド・マイセンの作品をほとんど見た事がありませんし、 掲載写真でもお判りの通り、とても上手く修復されています）等が有りますが、 鑑賞上は（少なくとも筆者は）全く気になりませんし、その他に大きな瑕疵（かし）は無く、 金彩もよく残っていて、総体的には、非常に良好な状態を保っています。

華やかさのあるコバルト・ブルーの地（掲載写真では、その美しいコバルトの色が出ていません）に、 凝った金彩の葉飾りと”ワトー”風の細密な絵付けが施され、とても完成度の高い作品です。 こういったオールド・マイセンの収集用作品は、国際的なオークションでも非常に人気が高く、 世界共通の普遍的な価値を認められたコレクターの必須アイテムになっています。

※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。