アルマリック・ワルター & アンリ・ベルジェ
『パート・ド・ヴェール蜂文皿』
20世紀初頭
フランス
手に持つとズッシリと重く
いつまでも愛玩していたい・・・
幻の技法”パート・ド・ヴェール”の第一人者アルマリック・ワルターと
ナンシーのガラス芸術に多大な貢献をしたデザイナーのアンリ・ベルジェが
刺激し合いながらコラボレートした
ダブル・ネームの滅茶苦茶に可愛い作品です!!!
&
アンリ・ベルジェ [ Henri Berge ] ( フランス : 1870 - 1937年 )
20世紀初頭 フランス/ナンシー
表面に ” A WALTER NANCY” と ” Berge sc” の陰刻サイン有り
サイズ : 10.0cm± * 6.3cm± 高さ 3.0cm±
パート・ド・ヴェール技法(※)による皿 : 黄色地にオレンジ・緑・青を混ぜ込んで、蜂の装飾が立体的に施されています。
※ パート・ド・ヴェール [ Pate de Verre] : 古代のガラス作品でも見られる、色ガラスを粉末にし、
耐火性の型に入れ、その型ごと窯の中で焼き上げるという、七宝工芸と陶芸とガラス工芸のテクニックを
融合したような技法で、その膨大な手間とクォリティー・コントロールの難しさから、
現代ではほとんど使われない、人類にとってロスト・テクノロジーとも言える幻の製法です。
コンディション : 細かく診れば、多少の汚れが有り、更に厳密に診れば、
(制作後、約100年近く経過しているガラス作品ですから自然な事ですが)スクラッチ(引っかき傷)、
ピンホール・ニック(針の先で突いたような刻み目や穴状のくぼみ)等も有るかもしれませんが、
写真の通り、問題になるような大きな瑕疵(かし)は無く、全体的には、完品と言える程の、
大変に良好な状態を保っています。
古代ガラスの失われた技法であったパート・ド・ヴェールは、
ワルターらの血の滲むような努力によってアール・ヌーヴォー期のフランスで蘇りましたが、
それでも現存数が少なく、希少性が高く入手困難な幻の作品となっています。しかも本作品は、
ワルターとベルジェが非常に好んだ独特の「昆虫文」の中でも、特に人気の高い「蜂文」です。
こういったパート・ド・ヴェール作品の需要は、世界的に根強いものがあり、
欧米の市場では品不足気味となっています。しかしながら日本では、
バブル期にかなりの数量の作品が輸入されており、
消費不況の影響で価格的にも非常に練られてきていますので、
日本市場が、今、最も良い猟場で、しかも、買い時である事に、疑問の余地は無いと思います。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと写り込みが有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \266,000. | maron | '03/6/4 |