マイセン窯
フィギュア(人形:置物)
『恋人達』
”Liebesgruppe”
19世紀後半
ドイツ
伝説的な天才彫刻家ケンドラーが原型を作っただけあって
個々の瞬間的な表情と動作を見事にとらえている超有名なモデル・・・
マイセンらしい高い技術に裏付けられた
細部にわたる緻密で丁寧な仕事・・・
オールド・マイセンならではの
非常に存在感のあるスリー・フィギュア作品です!!!
19世紀後半 ドイツ
原型 : ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(もしくはケントラー) [ Johann Joachim Kaendler or Kandler ] ( ドイツ : 1706 - 1775年 )
※ アウグスト強帝によって見い出されマイセン窯のモデル部門長に就任した彫刻家ケンドラーは、
絵付け部門長であった画家ヘロルトや名工アシエール等とともに、互いに切磋琢磨し競い合いながら、
天才的な感性とテクニックで、マイセン窯の絶頂期を築き上げました。そのケンドラーが制作した
フィギュアの原型は、マイセン窯で大切に保管され、人気のあるモデルは、その原型をもとに
(場合によっては、型の細部に多少の手も加えられながら)その後も作り続けられました。
※ 両下端にコブが有って、一般に ”ボタン剣” と呼ばれている、19世紀マイセン窯の典型的な窯印です。
サイズ : 高さ 約 21.5cm 幅(台座) 約 17.0cm
参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 16, B83 に類似作品掲載
形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、
窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。
しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、
わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。
ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、
マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、
明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \450,000. | Kazu | '03/6/10 |