九谷
『鶉文六角皿』
江戸後期と推定
箱付き
釉薬の独特の色合い・・・
渋くとても魅力的な九谷の作品です!!!
※ 再興九谷松山窯に似た特徴を持った作品です。
江戸後期と推定
「塗り埋め角福」の窯印有り
箱付き
蓋の表面に 「古九谷/鶉文六角鉢」(※1)、内面には「九谷/鶉文六角皿」 と「前大徳八十翁瑞巌曳」(※2)他の書き込みが有ります。
※1 本作品は、明らかに江戸初期の「古九谷」ではありませんので、この書き込みは、「古九谷」風といった意味だと思われます。
※2 大徳寺/第五百三代館長の瑞巌(ずいがん)氏だと思われます。
サイズ : 直径 26.8cm± 高さ 7.0cm±
コンディション : 厳密に診れば、窯焼きの際に入った自然な焼きムラ(灰跡等)・窯キズ・色絵の擦れ等が
わずかに有り、(更にごく厳密に診れば)縁や高台部に(一見しただけでは判らない程度の)微少な当たり等が
有るかもしれませんが、問題になるような大きな欠けや割れは無く、江戸期からの伝来品にしては、
充分に満足のゆく、大変に良好な状態を保っています。
松山窯の歴史 : 嘉永年間(1848〜54年)頃、大聖寺藩が、藩の贈答品調達のために、山本彦右衛門に下命して
創設させた藩窯。幕末に藩の支配を離れ民営化されたが、明治5年頃解散。
松山窯の特徴 : 作風は吉田屋に近似。粟屋源右衛門の繊細な絵付けが特徴。ただ、吉田屋と比較すると、紺青以外は
異なった発色であるのと、意匠では、全面塗り埋めがなく、必ず生地が一部見えるように絵描きされているのが相違。
銘は「角福」に青または黄の塗り埋めで吉田屋に近似。
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