陶磁器

北大路 魯山人

『於里辺兜鉢』

共箱付き





絶妙な緑釉の滴りとその色の変化による景色の多様さ・・・

魅力的な兜鉢の形状と迫力満点のヴォリューム・・・

いかにも魯山人らしく

大胆で自由闊達な気風が溢れ

かつ

繊細な美意識も堪能できる・・・

とても見所が多く落款入りの共箱も付いている

頼もしく嬉しい織部大鉢の会心作です!!!


作者 : 北大路 魯山人 [ Rosanjin Kitaoji ] ( 日本 : 1883 - 1959年 )

底部に 「魯山人」 の掻き名有り

共箱付き : 蓋の表面に 「於里辺/兜鉢」 の銘と落款(「魯山人」の署名と「魯」の印)が有ります。

※ 綿を厚めに入れた古布の仕覆(しふく)があつらえてあるため、器の寸法よりも大きめの箱になっています。

サイズ : 直径 26.5cm± 高さ 12.0cm±

コンディション : 箱に数箇所の虫喰いと軽い割れが有りますが、作品には欠け・割れとも無く、完品と呼べる大変に良好な保存状態です。


魯山人の共箱付きの作品だけあって、織部特有の緑釉の滴り具合や観る角度によって微妙に異なるその色の変化が素晴らしく、 深遠な精神性をも感じる、大型でとても形の良い存在感溢れる兜鉢(かぶとばち)の傑作です。 陶芸に対する魯山人の鋭い美的感覚とこだわりを存分に味わえるこの作品は、 さすがに・・・(魯山人作品に対するいつもながらのコメントですが)繊細にして、かつ、豪放磊落な 大芸術家のものだけの事はあります。更に、作品本体に(「ロ」の字ではなく)「魯山人」 の掻き名を 丁寧に入れ、かつ、共箱を付けている事から察するに、魯山人にとっても、かなりの自信作である事が伺えます。 いずれにせよ、魯山人の陶芸作品の中でも、かなり上手のものである事は明白です。


・・・以下、ご出品者様のコメントを掲載させていただきます・・・

魯山人の大型作品には優品が多いのですが、この織部も、釉のかかり具合と
 色が絶妙で、彼の代表作のひとつと言っても、決して過言ではないと思います。


ご出品者様におかれましては、こんな貴重な作品を快くご提供いただきまして、衷心より厚く御礼申し上げます。



<綿を厚めに入れた古布の仕覆があつらえてあるため、器の寸法よりも大きめの箱になっています>

※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


落札希望価格
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ご入札者 入札締切日
on request \870,000. M.Y.M '03/7/8
※落札されました