ヴィエナ・プレート(絵皿)
ワーグナー
『クレマチス』
”Klematis”
19世紀後半
オーストリア
額付き
究極のテクニックで絵付けされた
目を洗われるほど美しい女性像・・・
数あるヴィエナ・プレートの中で
疑いようも無いトップ・クラスの
それは見事な逸品です!!!
※ ウィーンでは、1864年に(ハプスブルグ家の)王立窯が閉窯された後も、
王立窯様式の作品が制作され続けましたが(場合によっては、
閉窯間近の王立窯の作品よりも・・よほど・・丁寧な仕事がなされている、
より高価な王立窯様式の作品も数多く存在しています)、国際的なオークション会社では、
王立窯の作品を(「ヴィエナ」の前に「ロイヤル」を冠して)「ロイヤル・ヴィエナ」と
表記する事で、同時期の民窯や王立窯閉窯後の作品と区別しており、
本作品の様な19世紀後半に制作された(王立窯様式の)絵皿は、
「ヴィエナ・プレート」(大皿は「ヴィエナ・チャージャー」)と
呼んでいます(弊社でも、その基準に則しています)。なお、王立窯閉窯後の作品にも、
王立窯の窯印と同一あるいは類似した盾(たて)状の窯印が習慣的に書き込まれていますが、
それは、丁度、中国の官窯の窯印が、古伊万里の陶磁器作品に(主に官窯廃窯後に)
書き込まれている例と同じような事情ですので、王立窯閉窯後の「ヴィエナ・プレート」作品に
書き込まれている(王立窯の窯印の様な)”盾状のマーク”の真贋判定には
意味がありません。
” Wagner ” のサイン有り
裏面に ”Klematis” の銘(タイトル)と盾状のマーク他有り
額付き : 厚みのある額に立体額装されています。
プレート・サイズ : 直径 24.0cm±
額サイズ : 46.3cm± * 46.3cm±
コンディション : イメージ中に(見たところ、髪の部分に2箇所と花の部分に1箇所)
わずかなスクラッチ(ひっかき傷)が有り、焼きムラや金彩が(アンティークの陶磁器では
自然な事ですが)若干擦れている箇所も有りますが、鑑賞上はほとんど気になりませんし、
問題になる様な割れ・欠けもありませんので、全体的には、充分に満足のゆく、
良好な保存状態です(額にも、多少の当たり・金箔の剥脱等が有りますが、
総体的には、充分に良好な状態です)。
幾多の窯に請われ数多くの名品を描いた絵師ワーグナーが、他者の追従を許さなかった
その素晴らしく精緻なテクニックで、ほんのりと赤みがさした暖かな顔色・・・優しさに充ちたおだやかな目の表情・・・
髪の毛やドレスの布の柔らかさ等々・・・見事なまでに描ききっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \351,000. | sryu | '03/8/11 |