版画

ルイ・イカール

『ミミ・パンソン』

”Mimi Pinson”

1927年

額付き




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと照明による明暗や色ムラが有り、実際の色彩と若干異なっています。


女性美を追求した画家イカールが

ロマンティックなパリの夜景とともに

芸術家に愛された伝説的な美女”ミミ・パンソン”を詩情豊かに表現した・・・

収集家垂涎の傑作中の傑作です!!!


作者 : ルイ・イカール [ Louis Icart ] ( フランス : 1888 - 1950年 )

1927年

オリジナル銅版画 ( ドライ・ポイント / カラー・エッチング / アクアチント ) : イカールが自ら彫版した銅版画です。

額付き

右下 : ” Louis Icart ” の直筆サイン(鉛筆)有り

右上 : ” Copyright 1927 by les Graveurs Modernes 194 Rue de Rivoli, Paris ” の刻字有り

左下 : ウインドミル(風車)のアーティスト・ブラインド・スタンプ(※)有り

※イカールの多くの作品に付与されているこの打ち出しスタンプ(エンボス・マーク)は、
 アメリカ市場に供給する目的で制作された(作品である)事を示すためのものです。

レゾネ番号 : No.327 ( シファー・パブリシング出版 ”The Complete Etchings” P.155 に掲載 )

イメージ・サイズ : 33.7cm± * 51.8cm±

シート・サイズ : 55.5cm± * 72.0cm±

額サイズ : 約 60.3cm * 約 77.7cm


コンディション : シートの広いマージン(余白)の端に、数箇所の裂け目や紙の欠損が有り(イメージには 全く影響がありません)、制作時からのものと思われる薄っすらとしたシワ(シートの 裏側からは確認が難しいレベルのシワですので、紙にもともと入っていたものかもしれません)や 多少の紙ヤケ・色褪せ・フォクシング(斑点状のシミ)・額の塗装の剥脱箇所等も有りますが、 制作後80年近く経過した版画作品にしては、充分に満足のゆく状態を保っています。

※ 本作品と同エディションの作品は、状態の悪いものが特に多い事で知られ、市場に(稀に)売り出されるそのほとんどの作品は、 イメージにかかる破れがあったり、紙ヤケやシミ・退色のひどいものがほとんどで、中には、酸性の強い厚紙に貼られた上に、 被せマット無しでガラス面と直接接触していたため、版画とガラス面が接着して剥がす事ができず、無理に剥がせば、 版面の紙が破れてしまうという、修復も不可能な、とんでもない代物も存在します。

※ イカールの版画作品は、雑に扱われてきたコンディションの悪いものが多く(コンディションの良いものの半額以下の 値しか付かない作品も沢山あります)、そういった作品を安く購入しケミカル・ウォッシュしたもの(漂白剤等に浸けて洗い、 それによって退色した色を後で彩色したもの)が売られているケースも間々ありますので、購入時には注意が必要です。

イカールを取り扱った書物や展覧会カタログの多くがその表紙に掲げている事でも判る通り、
本作品は、イカールの数ある版画作品の中でも ”最高傑作” との評価を受ける代表作です。

※ イカールは、1950年にその生涯を閉じたため、2000年をもって、ベルヌ条約(著作権に関する国際条約) に基づく版権が消滅しました。従って、イカール作品の所有者の方は、作品を単にアートとして鑑賞するだけでなく、 あらゆる商品のデザイン・ソースとして利用することが可能となりました。この事は、今後イカール作品を資産面から評価する際に、 大きな意味を持つものと思われます。


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