マイセン窯
フィギュア(人形:置物)
『羊飼いの男女』
”Shafergruppe, zwei Figuren.”
1910年
ドイツ
その巧みな造形と繊細な絵付けに
高い芸術性と技術力を存分に感じ取れる・・・
とても飾り映えのするグループ・フィギュア作品です!!!
1910年 ドイツ
底部に窯印他有り
サイズ : 高さ 約 23.5cm 幅(台座) 約 17.8cm
参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 19 に類似作品(D19)掲載
コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、
ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、
世界中のどこの市場でも容認しています。詳細に診ますと、この作品にも、枝や台座の葉に
欠けや修復が有り(古いフィギュア作品で、こういった部分にダメージを受けていない例を
ほとんど見た事が有りません)、女性の右手の小指にも修復が有りますが、
鑑賞上は(少なくとも筆者は)ほとんど気になりませんし、その他に大きな瑕疵(かし)は無く
(もし他に修復が有るとすれば、非常に上手く修復されている事になります)、
90年以上前に制作されたグループ・フィギュア作品にしては、
充分に満足のゆく良好な状態を保っています。
※ 形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、
窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。
しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、
わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。
ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、
マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、
明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \325,000. | K.T. | '04/3/18 |