陶磁器

マイセン窯

フィギュア(人形:置物)

『鍛冶屋の恋の天使』

”Amor als Schmied”

20世紀初頭

ドイツ




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


一生懸命仕事をしている天使の真剣な表情が可愛い・・・

天使とハートをモティーフに「恋」を象徴的に表現した

非常に人気のあるハート&チェラブ・シリーズのフィギュア作品です!!!


マイセン窯 : 白磁製手彩色フィギュア( 人形 : 置物 )

20世紀初頭(1924〜1934年) ドイツ

底部に窯印(※)有り


※ 双剣上部の刃の間に点のあるマークは、20世紀初頭にマイセン窯の所長を勤めたマックス・アドルフ・プファイファー [ Max Adolf Pfeifer ] が1924年に導入し、1934年まで使われていた窯印です(本作品の窯印には、 マイセンの形状番号 [ L.114.] が重なって彫り込まれているため、多少歪んで見えますが、 キャンセル・マークの刻み目は有りません)。

サイズ : 高さ 約 18.8cm 幅(台座) 約 9.4cm

参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 9 に類似作品(L114)掲載


コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、 ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、 世界中どこの市場でも容認しています。この作品にも、台座の縁・天使の片方の翼等に修復箇所が有りますが、 鑑賞上は(少なくとも筆者は)ほとんど気になりませんし、その他に大きな瑕疵(かし)は無く、 総体的には充分に満足のゆく状態を保っています。

※ 形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、 窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。 しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、 わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。 ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、 マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、 明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。

※本作品の天使は、英語で チェラブ [ cherub ] (独語も同スペル) と呼ばれる翼のある天使です。




※ 本作品の窯印には、マイセンの形状番号 [ L.114.] が重なって彫り込まれて
  いるため、多少歪んで見えますが、キャンセル・マークの刻み目は有りません。


※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。



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on request \190,000. ken '04/4/10
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