陶板画

ベルリン窯

KPM陶板画

『マリー・ルイーズ』

“Marie Louise”

19世紀後半

ドイツ

額付き




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射や写り込みが有り、実際の色と若干異なっています。


腕利きの絵付師が

厚みがあるのに透き通るような色彩で

ナポレオン妃マリー・ルイーズを非常に丁寧に描いた

飾り映えのするとてもレベルの高いKPM陶板画です!!!


ベルリン窯 / KPM陶板画

※ “KPM” は Konigliche Porcellain Manufactur (独語) の頭文字で、「王立磁器製作所」 という意味です。

19世紀後半(と推定) ドイツ

額付き : 凝った作りの非常に美しい額装が施されています。

裏面に “K.P.M” の窯印他有り

陶板サイズ : 18.8cm± * 13.3cm±

額サイズ : 40.5cm± * 34.8cm±

コンディション : 100年以上経過している作品ですから、当然ながら、(ごく細かく診れば)非常に 軽度のスクラッチ(引っかいた跡)や多少の塗りムラ(焼きムラ)等は有りますが、鑑賞上は 全くと言って良いほど影響が無く、全体的には、ほぼ完品と言える程の、大変に良好な保存状態です (厳密に診ると、額にわずかな当たり・金箔の剥脱等が有るかもしれません)。

美人の誉れ高きナポレオン妃マリー・ルイーズ(※)を、非常に腕利きの絵付師が、 細部に至るまで実に見事に描き込んでいて、テクニック的に、数あるKPM陶板画中でも、 かなり上クラスの作品です。陶板にKPM独特の・・厚みがあって透明感のある・・ 色彩で描かれた絵が、凝ったデコラティヴな額にとてもよくマッチし、 総体的に、優雅で華やかな印象を受ける、とても良い雰囲気の作品になっています。

※ マリー・ルイーズ [ Marie Louise ] ( 1791 - 1847年 ) は、皇帝ナポレオン・ボナパルトの2番目の皇后です。

19世紀のベルリン窯(KPM)は、他の絵付け工房に対して無地の陶板を供給していた事が知られていますが、 当然、工房によって技術の優劣もかなり有り、したがって、それらの作品の間では、質的に大きな差が生じる事になりました(※)。 しかしながら、ブランドに弱い(?)日本市場において、KPMの陶板画というだけで、極めて稚拙な絵付けが施された作品が、 国際的には全く通用しない信じられない値段で売買されているケースをよく見かけますが、この作品は、 そういった二級や三級の作品とは一線を画する、とてもレベルの高い・・然るべき本物の・・KPM陶板画です。

※ 陶板上に絵画を描くには、ひとつひとつの色に対して、窯に入れて焼き上がった後の(顔料の)色彩的な変化を 考慮しながら、何回にも分けて絵付け工程と焼き入れ工程を繰り返すという、気の遠くなるような煩雑で正確な 作業が必要となりますので、技術のちょっとした優劣によって、出来上がった作品に大きな差が生じてしまうという次第です。


<”K.P.M”の窯印他>

※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射や写り込みが有り、実際の色と若干異なっています。


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