ルイ・イカール
『スピードU』
“Speed U (Vitesse)”
1933年
額付き
それを操る女性の凛々しい姿・・・
モータリゼーションの時代を予期した
アール・デコ期のグラフィック・アートを代表する
イカールの最も有名な作品のひとつです!!!
1933年
オリジナル銅版画 ( ドライ・ポイント / カラー・エッチング / アクアチント ) : イカールが自ら彫版した銅版画です。
額付き : シックで重厚感のある、とても立派な額装が施されています。
右下 : “ Louis Icart ” の直筆サイン(鉛筆)有り
左上 : “ Copyright 1933 by L. ICART Sty. N.Y. ” の刻字有り
左下 : ウインドミル(風車)のアーティスト・ブラインド・スタンプ(※)有り
※イカールの多くの作品に付与されているこの打ち出しスタンプ(エンボス・マーク)は、
アメリカ市場に供給する目的で制作された(作品である)事を示すためのものです。
レゾネ番号 : No.425 ( シファー・パブリシング出版 “The Complete Etchings” P.200−201 に掲載 )
プレート・マーク・サイズ : 40.0cm± * 65.5cm±
額サイズ : 77.0cm * 99.0cm
コンディション : 額に(ほとんど気にならない)若干の当りが有り、
厳密に診れば、シートにも若干の紙ヤケやフォクシング(斑点状のシミ)等が有るかもしれませんが、
制作後70年以上経過した版画作品にしては、退色もほとんど無く、
(額は開けていませんので、正面から診る限り)充分に満足のゆく、
非常に良好な状態を保っています。
※ イカールの版画作品は、雑に扱われてきたコンディションの悪いものが多く(コンディションの良いものの半額以下の
値しか付かない作品も沢山あります)、そういった作品を安く購入しケミカル・ウォッシュしたもの(漂白剤等に浸けて洗い、
それによって退色した色を後で彩色したもの)が売られているケースも間々ありますので、購入時には注意が必要です。
1920年代から30年代の西欧社会や文化に言及した数多くの出版物の中で、その時代を象徴するイコンのように
扱われてきた本作品は、イカールの代表作と言うよりも、アールデコ期のグラフィック・アートを代表する傑作という賛辞が
より相応しい名品です。
※ イカールは、1950年にその生涯を閉じたため、2000年をもって、ベルヌ条約(著作権に関する国際条約)
に基づく版権が消滅しました。従って、イカール作品の所有者の方は、作品を単にアートとして鑑賞するだけでなく、
あらゆる商品のデザイン・ソースとして利用することが可能となりました。この事は、今後イカール作品を資産面から評価する際に、
大きな意味を持つものと思われます。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \400,000. | YSO | '04/7/29 |