マイセン窯
『ワトー風人物文カップ&ソーサー』
1735 - 40年頃
ドイツ
18世紀前半に制作された
オールド・マイセン中のオールド・マイセン作品・・・
しかも
当時のマイセン窯が得意とした宮廷画家“ワトー”風の絵付け・・・
所有する喜びを実感できる非常に貴重な逸品です!!!
1735−40年頃 ドイツ
カップとソーサーのそれぞれの底部に窯印(※)他有り
※ 1731年〜1765年頃に使われたマイセン窯の典型的な双剣の窯印のひとつです。
※ ソーサーの窯印は、上記の通り、18世紀マイセン窯の典型的な双剣マークのひとつですが、
カップの窯印は、オーヴァー・グレイズドで(釉薬の上から描かれています)、
後世に入れられたもののようにも見えます。しかしながら、文献によりますと、
本作品が制作された時期のマイセン作品には、釉薬の上から淡青で描き込まれた
オーヴァー・グレイズドの窯印が時折見受けられるとの事ですので(この時期以降は、
そういったオーヴァー・グレイズドの窯印は稀だそうですが)、
この作品の窯印も、マイセン窯で制作時に施されたものかもしれません。
ちなみに、18世紀マイセン窯の作品には、窯印の入っていないものも多く
(セットものの作品などは、セットの一部のみに窯印が入れられていて、残りの窯印が
省略されている事があります)、そういった作品に、後世になって、
マイセン窯以外で(他の窯との混同を避けるために)本作品の様な
オーヴァー・グレイズドの窯印を施したものもあります。
いずれにしましても、本作品のカップおよびソーサーは、
ともに、(18世紀の)同時期に制作されたマイセン窯の作品である事は
間違いありませんので、ご安心くださいませ。
コンディション : 制作後260年位経過している18世紀中頃のオールド・マイセン作品ですから、
当然ながら、(ごく厳密に診れば)高台部のごく僅かな欠け、絵付けや金彩の擦れ、釉薬の(焼成時に入った)斑点状の
ムラ等が有りますが、鑑賞上は(少なくとも筆者は)全く気になりませんし、その他に大きな瑕疵(かし)は無く、
全体的には、非常に満足のゆく、大変に良好な状態を保っています。
※ 本作品は、西洋古陶磁の専門家が鑑定をしており、真贋や制作年代の判定に間違いはありません。
このカップの窯印がオーヴァー・グレイズドなので、中には、「本物ではないかも?」
といぶかしがられる方がいらっしゃるかもしれませんし、あるいは、「価値が落ちるのではないか?」
と思われているかもしれませんが、この作品は、間違いなく本物の上(絵付けのレベルも
素晴らしく高いと思います)、実際は、オーヴァー・グレイズドの窯印が付けられたマイセン作品は
大変貴重で高価です。何故なら、窯印が省かれて売り出されたこういった18世紀の作品の一部は、
マイセン窯自体が回収してオーヴァー・グレイズドで窯印を入れて再度売り出した事から、
こういった作品の方が圧倒的に希少になったためです。
先日も、*****(東京都内の西洋古陶磁の有名店)がマイセン展を開催された折、
オーヴァー・グレイズドのフィギュア作品が出品されていましたが、その作品には、
通常のアンダー・グレイズドのものよりも遥かに高い価格が設定されていました。
さすがに、レア物だということをよくご存知のようでした。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | private | TAW | '07/6/2 |