ボタニカル・アート(植物画)
モーンド 『植物園:図版 No.164』
“The Botanic Garden:Plate No.164”
1838年 英国
英国調デコラティヴ・マウンティングと額付き
細密を極めた”宝石”のような花の絵です!!!
作者 : エドウィン・ダルトン・スミス [ Edwin Dulton Smith ] ほか
彫版師 : S.ワッツ [ S. Watts ] ほか
1838年 英国
手彩色銅版画 : モノクロの銅版画が水彩絵の具で非常に丁寧に手彩色されています。
英国調デコラティヴ・マウンティング(凝った装飾的マット)と額付き
※手描きのウォッシュ・ラインやゴールド・ラインと作家物のハンド・マーブル紙(手染め)が施してあります。
額サイズ : 35.0cm * 30.0cm
コンディション : 厳密に診ると、額に微少な当たり等が有るかもしれませんし、シートにもごくわずかな汚れや波打ち等が有りますが、
最近まで額装されていなかったとみえ、退色等もほとんど無く、160年以上経過した版画にしては非常に良好です。
花卉(かき)栽培とガーデニングの熱烈な愛好家であり「リンネ協会」の会員でもあったB.モーンドは、植物画家として有名なE.D.スミスや彫版師S.ワッツ等とともに、1825年から1851年の26年間にわたって、この『植物園』シリーズを制作しました。その図譜はミニアチュールのように細密を極め、筆で塗ることができない細かい部分にはトゲや動物の髭を使うなど、驚くほどの手間をかけて丁寧に手彩色されており、「ルーペで観る美しい花の芸術」とも呼ばれています。なお、欧米では、非常にもったいないことに、このシリーズの特徴でもある一枚の版画に描かれた4種の花を、バラバラに切り離して売られている場合も多く、それが元来のスタイルだと誤解している愛好家も大勢います。ただ、好意的にとらえれば、その小さなひとつひとつの花の絵柄も、独立した作品として鑑賞するのに値するものだということもできます。しかしながら、弊社オークションでは、バラ売りされることの多いこの作品も、毎回、気前良く(?) 、切り離されない本来の状態で、英国調飾りマットが施された非常に凝ったデザインの額装で出品されています。
参考価格 : ロンドンでは、その(4種の花がバラバラに切り離された)ひとつの花の絵が、額装されていないシートの状態(シートと言うよりも切れ端?)か簡単なマット付きで、大抵、6千円前後の値段が付いています。また、日本国内でも、写真立てのような500円位の安い小さな額に(その切れ端?が)入れられて1万円以上で売られているのを見かけた事があります。
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