マイセン窯
『ワトー風人物文カップ&ソーサー(イエロー・ベース)』
1735 - 40年頃
ドイツ
18世紀前半に制作された
オールド・マイセン中のオールド・マイセン作品・・・
しかも
当時のマイセン窯が得意とした宮廷画家“ワトー”風の絵付け・・・
所有する喜びを実感できる非常に貴重な逸品です!!!
1735−40年頃 ドイツ
カップとソーサーのそれぞれの底部に窯印(※)他有り
※ 1731年〜1765年頃に使われたマイセン窯の典型的な双剣の窯印のひとつです。
サイズ : カップ 8.1cm± * 7.2cm± 高さ 4.8cm± / ソーサー 12.3cm± * 10.7cm± 高さ 3.2cm±
コンディション : 制作後260年位経過している18世紀中頃のオールド・マイセン作品ですから、
当然ながら、(ごく厳密に診れば)高台部のごく僅かな欠け、絵付けや金彩の擦れ、釉薬の(焼成時に入った)斑点状の
ムラ等が有りますが、鑑賞上は(少なくとも筆者は)全く気になりませんし、その他に大きな瑕疵(かし)は無く、
全体的には、非常に満足のゆく、大変に良好な状態を保っています。
国内参考価格 : 東京都内の某有名百貨店で最近開催されたマイセン作品の展示即売会では、
本作品より作行き・保存状態とも劣る同時代のカップ&ソーサー1客に、
120万〜150万円の価格が設定されていました。
●本作品は、白い窓を残して、器全体が彩色されていますが、
これは、J.G.ヘロルトが1720年代の後半あたりに考案した手法で、
綺麗な多色画をより良く見せるために、あえて白い部分を残したものです。
こうした様式は、当時のヨーロッパの陶工が憧憬した東洋磁器からヒントを得たようです。
●その作風から、この作品は、有名な「戦闘図」が描かれた時代よりも
やや後に制作されたものと思われますので、1735〜40年頃の作と推定できます。
●こういった作品の地色には、黄色、トルコ・ブルー等がよく使われており、
多くのマイセン作品を収蔵しているエルミタージュ美術館でも、
同様の作品(黄地色彩色/白窓多色画)を見ることができます。
●この作品の絵付け技術はとても高く、上品でほのぼのとした雰囲気が楽しめる構成になっていますが、
こういった絵柄は、戦争に明け暮れる当時の風潮に辟易としていた人々に厚く支持されました。
また、金彩も大変豪華ですが、絵のレベルがこれだけ高いと、金彩もそれなりに上等なものに
しなければなりませんし、価格的にも、制作当時から大変に高価であったと容易に想像できます。
おそらく、貴族階級の持ち物だったに違いありません。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \356,000. | yuu | '05/7/1 |