マイセン窯
フィギュア(人形:置物)
『ガーデナーの少年』
“Gartnerkind”
18世紀後半(1778年頃と推定)
ドイツ
とても優しい表情をしている
18世紀のオリジナル作品・・・
マイセン・コレクター垂涎の
非常に貴重なミュージアム・ピース級のフィギュア作品です!!!
18世紀後半(1778年頃と推定) ドイツ
底部に窯印(※)他有り
※ 双剣の柄の間に六芒星のあるマークは、1774年〜1814年にマイセン窯の
所長を勤めたマルコリーニ [ Marcolini ] の時代に使われていた窯印です。
サイズ : 高さ 約 10.9cm
参考文献 : ”Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 4 に類似作品(G6)掲載
コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、
ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、
世界中どこの市場でも容認しています。この作品にも、帽子の先/上着の裾(後ろ側)/葡萄の枝(下側)等に欠けや
修復箇所(塗り直し)が有りますが(こういった部分に全くダメージを受けていない18世紀のフィギュア作品を
見た事がありません)、掲載写真でもお判りの通り、鑑賞上はほとんど気になりませんし、
その他に大きな瑕疵(かし)は無く(もしその他に修復が有るとすれば、非常に上手く修復されている事になります)、
18世紀に制作されたオールド・マイセンのフィギュア作品にしては、充分に満足のゆく状態を保っています。
18世紀初頭にヨーロッパで最初に硬質の白磁器の制作に成功したマイセンは、その後、18世紀全般を通じて、
ヨーロッパ磁器芸術の頂点に君臨する事になりますが、この時期に制作されたマイセンの作品は、
欧米のコレクターの間で非常に人気が高く、特に、アシエ(彫刻家)やケンドラー(彫刻家)や
ヘロルト(画家)が、その感性とテクニックを互いに切磋琢磨し競い合っていた絶頂期の、
しかも、彼等自身が制作に携わった作品に付いては、全く異なる別格の扱いを受けています。
※ 形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、
窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。
しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、
わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。
ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、
マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、
明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \214,000. | ky | '04/9/17 |