マイセン窯
フィギュア(人形:置物)
『六人の庭師』
“Gartnergruppe, 6 Figuren”
19世紀(1880年頃)
ドイツ
大型作品でありながら
細部にわたる凝った道具立てが非常に魅力的で
完品がまず望めないオールド・マイセンのグループ・フィギュアにしては
保存状態が例外的に良好な上に修復もほぼ完璧になされている・・・
これだけ条件の揃った作品の入手は難しく
コレクター・マインドを大いにくすぐられる
とても堂々とした存在感の正に逸品中の逸品です!!!
19世紀(1880年頃) ドイツ
底部に窯印(※)有り
※ 両下端にコブが有って、一般に “ボタン剣” と呼ばれている、19世紀マイセン窯の典型的な窯印です。
サイズ : 高さ 約 29.0cm 幅(台座) 約 22.0cm
参考文献 : “Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 18 に類似作品(D97)掲載
※ 形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、
窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。
しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、
わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。
ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、
マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、
明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。
※ 専門家の鑑定を経ないで直接出品できるフリーマーケット的な
ネット・オークションでは仕方ないのかもしれませんが、明らかなニセモノをはじめ、
部位が欠落していたりキャンセル・マークをパテで埋めて偽装した様なマイセン・フィギュアの欠陥作品が、
その事実を隠して出品されているケースをよく見かけますので、何卒、お気を付けくださいませ。
※ 本作品は、元々、国際的な有名オークションに出品されたもので(弊社で確認済み)、
西洋古陶磁専門のエキスパート(権威)が鑑定をしていますので、真贋や制作年代の判定に間違いはありません。
ご安心ください。
ご出品者様におかれましては、こんな貴重な作品を快くご提供いただきまして、衷心より厚く御礼申し上げます。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \900,000. | k.toshi | '05/2/25 |