古伊万里(古九谷様式)
吸坂手
『銹釉染付葉雲龍宝珠文小皿』
江戸前期(1650-70年頃)
箱付き
発色の良い呉須の葉模様とレリーフ状の雲龍宝珠文・・・
その渋く侘びた佇まいが
古陶磁収集家の心を止めど無くくすぐる・・・
はなはだ入手困難で貴重極まりない
文句無くミュージアム・ピースと呼べる
古九谷様式「吸坂手」の逸品中の逸品です!!!
※ こういった作行きの作品は、従来なら、単独で「古九谷」(の一種の吸坂手)と呼ばれていましたが、
最近では「古伊万里」の一様式に分類される場合が多いので、弊社でも、それに準じております。
※ 銹釉は、鉄釉の一種で、茶色に発色する釉薬です。
江戸前期 / 寛文期(1650〜1670年) と推定
箱付き : 時代箱です。
サイズ : 直径 14.5cm± 高さ 3.1cm±
参考文献 : 「柴田コレクション総目録」(佐賀県立九州陶磁文化館編集)P.92(0678)に類似作品掲載
コンディション : 窯焼きの際に入った自然な焼きムラ(灰跡等)・窯キズ・擦れ等が有り、
(ごく厳密に診れば)高台部に見方によっては制作時からとも思われる小さな削げ(削げの一部に銹釉
らしきものがかかっているため、制作時からの削げの可能性もあります)が1箇所ありますが、
掲載写真でもお判りの通り、鑑賞上もほとんど気になりませんし、その他に問題になるような
欠けや割れは無く、江戸前期からの伝世品にしては、充分に満足のゆく良好な状態を保っています。
写真でお判りのように、縁全体に、縁起の良い龍が陽刻として力強く精緻に描かれ、
その姿はとても迫力があり実物以上の存在感を感じさせられます。
また、皿の中心から離れた桐葉染付の青は、銹釉の色と対照的で、神秘的、感動的であり、
当時の陶工の高度な感性と技術が感じられます。さらに、皿全体は意外と軽く、
吸坂焼きの特徴がうかがわれ、吸坂焼きの中でも特に逸品といえるのではないかと思います。
この作品は、これまで家宝として長い間愛蔵してきましたが、このたび、当サイトで
お世話になることになりました。話に聞くところによると、この種の貴重なお皿は秘蔵
されてしまい、めったに外に出ることはないということです。
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \550,000. | NFM | '05/4/27 |