アンティーク陶磁器

マイセン窯

フィギュア(人形:置物)

『エウロパと雄牛』

“Die Entfuhrung der Europa”

19世紀

ドイツ




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


ゼウスの化身である高貴な白い牛に乗るエウロパ・・・

ギリシャ神話をモティーフにした

非常に有名なグループ・フィギュア作品・・・

高い技術力と芸術性に裏付けられた

コレクター・マインドをくすぐるオールド・マイセンの傑作です!!!


マイセン窯 : 白磁製手彩色フィギュア ( 人形 : 置物 )

19世紀 ドイツ

底部に窯印(※)有り

※ 両下端にコブが有って、一般に “ボタン剣” と呼ばれている、19世紀マイセン窯の典型的な窯印です。

サイズ : 高さ 約 21.7cm  幅(台座) 約 19.5cm

参考文献 : “Preis-Verzeichnis der Konigl. Sachs Porzellan-Manufactur in MEISSEN” Blatt 17 に類似作品(2697)掲載

コンディション : 細かく凹凸の多いマイセン・フィギュアにとって、多少のダメージが存在する事は、 ある意味で宿命とも言えるものであり、細部における微小な欠けやプロの手による修復がなされた損傷については、 世界中どこの市場でも容認しています。この作品にも、花や葉や首下等に修復箇所が若干有りますが(丁寧に 修復されています)、掲載写真でもお判りの通り、鑑賞上はほとんど気になりませんし、 その他に大きな瑕疵(かし)は無く(もし他に修復が有るとすれば、非常に上手く修復されている事になります)、 19世紀に制作されたオールド・マイセンのグループ・フィギュア作品にしては、 充分に満足のゆく大変良好な状態を保っています。

※ 形状が複雑で細かい凹凸の有る磁土の彫塑を、原型通りに焼き上げるのは非常に難しく、 窯の中における焼成(磁土の収縮)を正確にコントロールする大変複雑で高度な技術が要求されます。 しかしながらマイセンでは、1700年代の初頭に中国や日本の渡来品を手本に磁器制作を開始してから、 わずか20年足らずで磁器彫塑の技術をほぼ確立しており、その進化のスピードは俄かには信じ難いほど驚異的です。 ちなみに、磁器制作においては先輩格の日本でも、江戸時代から、磁器彫塑を焼き上げる技術に挑戦してきましたが、 マイセン・フィギュアほどの(形が複雑で動きのある)作品を焼き上げる技術はついに独自では確立できず、 明治政府誕生後に留学生をマイセンに派遣し、その進んだ技術を取り入れようと試みています。

※ 専門家の鑑定を経ないで直接出品できるフリーマーケット的なネット・オークションでは 仕方ないのかもしれませんが、明らかなニセモノをはじめ、部位が欠落していたり キャンセル・マークをパテで埋めて偽装した様なマイセン・フィギュアの欠陥作品が、 その事実を隠して出品されているケースをよく見かけますので、何卒、お気を付けくださいませ。

※ 本作品は、西洋古陶磁の専門家が鑑定をしており、真贋や制作年代の判定に間違いはありません。

※ 将来、もし、修復が必要になりました場合は、日本国内の優秀な修復家の方を直接ご紹介いたします。













※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。



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