オークション “ザ・コノサーズ” / Lot2905 ベルリン窯 KPM陶板画 『緑のドレスを着た女性像』 19世紀後半 ドイツ

陶板画

ベルリン窯

KPM陶板画

『緑のドレスを着た女性像』

19世紀後半

ドイツ

額付き




※写真は、焦点があまく、歪み/写り込み/反射が有り、実際の色と若干異なっています。


非常に腕利きの絵付師が

何度も何度も色を塗り重ねながら

厚みがあるのに透き通るような色彩で

グリーン・ヴェルヴェットの豪華な衣装を身に着けた

優しい眼差しの極めて美しい若い女性を

実に見事に描ききっている・・・

数あるKPM陶板画の中でも

気品に溢れた特にレベルが高い作品です!!!


ベルリン窯 / KPM陶板画

※ “KPM” は Konigliche Porcellain Manufactur (独語) の頭文字で、「王立磁器製作所」 という意味です。

19世紀後半 ドイツ

額付き : 二重額にスウェード状のマット(モスグリーン)が施されています。

裏面に “K.P.M” の窯印他有り

陶板サイズ : 23.6cm± * 16.3cm±

額サイズ : 47.2cm± * 39.8cm±

コンディション : 100年以上経過している作品ですから、当然ながら、(ごく細かく診れば) 軽度のスクラッチ(引っかいた跡)・ピンホール・ニック(針の先で突いたような刻み目や穴状のくぼみ) ・表面の釉薬の(観る角度によってはあまり目立たない)縞状の焼きムラ等も有りますが、 鑑賞上はほとんど影響が無く、総体的には、大変良好な状態を保っています。

非常に腕利きの絵付師が、優しく慈悲に満ちた眼差しの若く美しい女性を実に見事に描ききっています。 充分なサイズの陶板に、KPM独特の・・厚みがあって透明感のある・・色彩で描かれた絵が、 二重の額装にとてもよくマッチし、優雅で華やかな印象を受ける・・とても良い雰囲気の作品になっています。

19世紀のベルリン窯(KPM)は、他の絵付け工房に対して無地の陶板を供給していた事が知られていますが、 当然、工房によって技術の優劣もかなり有り、したがって、それらの作品の間では、質的に大きな差が生じる事になりました(※)。 しかしながら、ブランドに弱い(?)日本市場において、KPMの陶板画というだけで、極めて稚拙な絵付けが施された作品が、 国際的には全く通用しない信じられない値段で売買されているケースをよく見かけますが、この作品は、 そういった二級や三級の作品とは一線を画する、とてもレベルの高い・・然るべき本物の・・KPM陶板画です。

※ 陶板上に絵画を描くには、ひとつひとつの色に対して、窯に入れて焼き上がった後の(顔料の)色彩的な変化を 考慮しながら、何回にも分けて絵付け工程と焼き入れ工程を繰り返すという、気の遠くなるような煩雑で正確な 作業が必要となりますので、技術のちょっとした優劣によって、出来上がった作品に大きな差が生じてしまうという次第です。





<“K.P.M”の窯印他>



※写真は、焦点があまく、歪み/写り込み/反射が有り、実際の色と若干異なっています。



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on request \650,000. utsg '06/2/14
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