ナチュラル・ヒストリー・アート(博物画)
ジョン・グールド
『イギリス鳥類図譜』シリーズより
『ズアオホオジロ/ホオジロ科』
John Gould
“The Birds of Great Britain”
“GLYCYSPINA HORTULANA (Ortolan Bunting)”
1862 - 1873年 英国
額付き
最大級の敬意を覚えるジョン・グールドの
ナチュラル・ヒストリー・アート史上
最も美しく繊細な石版画鳥類図譜と呼ばれる
上品で知的な雰囲気を持つ大型作品・・・
日本の国立鳥類研究所も所蔵している
19世紀に制作された
とても貴重な手彩色のオリジナル版画です!!!
下絵・製版 : ヘンリー・コンスタンティン・リヒター [ Henry Constantine Richter ] ( 英国 : c. 1821-1902年 )
※ “c.” はラテン語の “circa” の略で、「およそ」 または 「頃」 という意味です。
1862〜1873年 英国/ロンドンにて制作
オリジナル手彩色石版画(ハンド・カラード・リトグラフ)
※ 本作品は、ジョン・グールドとヘンリー・コンスタンティン・リヒター
および版画工房の職人達が共同制作したもので、グールドの
原画(オリジナル・スケッチ)を基に、グールドとリヒターが下絵(水彩画)を描いて
製版(石版に線描)し、刷り師が摺り上げたものを、絵付け師が
(下絵を手本にして)手彩色しています。
シート・サイズ : 55.5cm± * 38.4cm±
コンディション : 部分的に、斑点状のシミやほとんど目立たない紙のヨレもしくはスクラッチ(引っかき傷)等が
有りますが、古い版画では自然な事ですし、130年以上経過している作品の割には、(最近まで装丁された
状態のままだったためか)退色も全くと言って良いほど無く、総体的には、充分に満足できる良好な状態を保っています。
約170年前からスタートし、その後50年間以上にわたって制作され続けたグールドの傑作大型石版画作品は、
ナチュラル・ヒストリー・アート(博物画)史上、手彩色石版画(手法)によって制作された最も美しく繊細な鳥類図譜
として有名ですが、ベルヌ条約(著作権・版権に関する国際条約)に基づき版権が消滅しているため、
あらゆる商品のデザイン・ソースとしても利用可能で(実際に、英国を代表する有名陶磁器の
図柄として採用されていますし、東京に最近オープンした高級ホテルでは、客室用インテリアとして、
グールドの額装された複製ポスターが使われています)、そのベースとなるオリジナル作品(手彩色石版画)の人気も
ますます増しています。
参考価格 : 国内では、グールドのオリジナル手彩色石版画(※)の作品に、シリーズや鳥の種類に関係無く、
大抵30万円を超える価格が設定されている場合が多いようです。
また、ロンドンにあるグールド作品専門ギャラリーでは、弊社が保有しているそのギャラリーの1996年の
価格表によると(今では結構値上げされていると思いますが)、オリジナル手彩色石版画作品の
最もお安い作品で約8万6千円(額が付かないシートのみの状態/1ポンド=@\214.で計算)の
価格が設定されており、中には、58万円(同)を超える値が付けられている作品も有ります。
※ グールドの版画作品として売られているものの中には、破棄されなかった石版(この時代には、
出版が終った後でも、原版が破棄されないでそのまま残されているケースもよくありました)で
刷られた無彩色の版画を、現代になってから着色した “モダン・カラーリング” または “レイター・カラーリング” と
呼ばれているものがありますが、それらの価格は(本作品の様な)オリジナル手彩色作品の半値以下です。
※写真は、焦点があまく、照明による明暗や多少の歪みが有り、実際の色と若干異なっています。
落札希望価格 | 最高入札価格 |
ご入札者 | 入札締切日 |
on request | \75,000. | Dr.Hsgw | '07/10/23 |