陶磁器

古唐津

『平茶入:銘「渋柿」』

安土桃山期頃

桐箱付き




※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


わざとらしい作為を感じない純粋で奔放な作風が

真似ようのない無辜の美を今に伝える

安土桃山期に制作された

非常に貴重な正真正銘の古唐津・・・

しかも

鉄釉でふたつの円が絵付されていて

酒盃としても楽しめる

銘付きの大変に珍しい作品・・・

これほどまでに素晴らしい伝世の逸品は

よほどの縁が無い限り入手できません!!!


古唐津 : 平茶入 銘「渋柿」

安土桃山期頃と推定

桐箱付き

サイズ : 幅 7.5cm± 高さ 5.1cm±

コンディション : こういう安土桃山期に作られた古唐津作品には 多少のダメージが許され、本作品にも、口縁部の浅い削げ(この土の削げには 釉薬がかかっており、制作時からのものと判断できます)や 時代入(じだいにゅう)や釉薬の貫入(時の経過とともに次第に濃くなる古い作品の 証明とも言える時代入や釉薬の貫入は、通常、欠点とはしません)が有り、 更に厳密に診れば、石はぜ・高台部の土の(古い)削げ・窯キズ・ 窯焼きの際に入った自然な焼きムラ等が有るかもしれませんが、 安土桃山期からの古唐津の伝世品にしては、非常に満足のゆく、 大変に良好な状態を保っています。


・・・以下、ご出品者様のコメントを掲載させていただきます(原文通り/順不同)・・・

●桃山時代の特徴をしっかりと備えた古唐津の茶入です。

●伝世のため窯ははっきりしませんが、小森谷窯ではないかと思います。

●伝世品の古唐津の茶入れで、しかも絵のあるものは大変に珍しいので、是非、本物の判る愛好家の方に持っていただきたいと思います。

●薮内家 八代 真々斎 竹猗紹智(やぶのうちけ はちだい しんしんさい ちくいじょうち)により「渋柿」という銘がつけられています。

※真々斎竹猗紹智(1792-1869年)は、茶道四家(表千家・裏千家・武者小路千家・藪内家)の藪内流初代薮中斎剣仲紹智
   (1536-1627年)から数えて第八代に当たる家元で、流儀作法を確立し、皇女和宮に茶道を指南した事でも知られています。


●小さいながら、重心の低く胴の張った李朝の壷と同じ形です。 胴に二カ所、鉄釉で円を描いています。高台は糸切りしてから削りだしたもので、 400年の時を経てとても滑らかになっています。陶工の指跡も好ましく、 しっかり溶けた釉、かんかんに焼けた土味など、しっかり伝世してきた 本歌桃山古唐津の魅力がいっぱいです。

●手がさが良く、家元によほど愛玩されてきたものか、 蓋表に「唐津 平茶入」、蓋裏に「銘 渋柿(花押)」と書かれ、 あつらえの無垢の象牙蓋、古い仕服がついています。 古更紗の包み布や、蔵札もあり、仕立ても十分です。

●茶入としてはもちろん、香合にも楽しめますが、一番のおススメは 実は「酒盃」。コロンと手になじみ、唇に吸い付くようで、 手放せなくなること請け合いです。伝世の唐津の盃など、 まず入手できない昨今に、「塩筍の茶碗(寒い時期に小壷を茶碗に 見立てる)」ならぬ、「塩筍の盃」で粋に一杯、座辺の友として楽しんで いただきたいと思います。

・・以下は、同ご出品者様が以前に古唐津作品を出品された際の本作品にある程度共通し参考になるコメントです・・

●野育ちながら野卑に落ちず、また技に媚びず、品格を失わない焼き物。身近に置いて 自己主張をせず、いつの間にかその自然な滋味に包まれ、手放したくなくなる焼き物。 古唐津とはそういう焼き物です。 古唐津は日本人にしか理解できない焼き物の5つの要素、すなわち、「景色」「土味」「手ざわ り」「古色」「映り」を十分に兼ね備えた焼き物なのです。

●古唐津の盃は近頃大変な高騰ぶりで、一般の愛好家にはなかなか手の届かない 高嶺の花になってしまい、山盃から陶片まで、よいものは本当に少なくなりました。 呼び継ぎだらけの発掘物、発掘伝世品が殆どの中で、本当の「伝世品」を入手できる 方は非常に幸運です。


ご出品者様におかれましては、こんな貴重な作品を快くご提供いただき、衷心より厚く御礼申し上げます。















※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。


オークション “ザ・コノサーズ” / Lot3041
古唐津 『平茶入:銘「渋柿」』 安土桃山期 箱付き

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on request \550,000. KK '10/3/13

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