アンティーク版画

ボタニカル・アート(植物画)

ウィリアム・カーティス

“The Botanical Magazine”シリーズより

“Plate No.410: IXIA RUBRO-CYANEA.”

1798年 英国

英国調デコラティヴ・マウンティングと額付き





200年以上も前に制作された

ボタニカル・アートのスタンダード・・・

カーティス“植物誌”初期シリーズの

銅版画に手彩色された非常に細密な花の肖像画です!!!


監修 : ウィリアム・カーティス [ William Curtis ] ( 英国 : 1746 - 1799年 ) および ジョン・シムズ [ John Sims ] ( 英国 : 1749 - 1831年 )

原画作者 : シドナム・ティースト・エドワーズ [ Sydenham Teast Edwards ] 他

彫版師 : フェシット・サンスム [ Fecit Sansom ] 他

1798年6月1日 英国にて刊行

手彩色銅版画 : 上質の手漉き紙に刷られたモノクロの銅版画が、水彩絵の具で非常に丁寧に手彩色されています。

※オリジナル・テキスト・ページ(本作品に描かれている植物の解説ページ)付き

額付き : 現状はシートのみですが、落札後に、英国調デコラティヴ・マウンティング(※)を施した額装を制作してお渡しします。

※手描きのウォッシュ・ラインやゴールド・ラインと作家物のハンド・マーブル紙(手染め)が施してあるとても凝った装飾的マットです。

額サイズ : 41.0cm± * 31.0cm±(使用する額によって 1 - 2cm の差が出ます)

プレート・マーク・サイズ : 20.1cm± * 11.7cm±


コンディション : ごく厳密に診ると、(鑑賞上は・・・筆者は・・・全く気になりませんが)わずかな紙焼けや波打ちや 変色等は有りますが(古い作品には有ってしかるべきです)、200年以上経過した版画にしては、手漉き紙に刷られ、 かつ、今まで額装されていなかったため、退色もほとんど無く、非常に良好な状態を保っています。

英国王立キュー植物園の協力のもと制作された有名なカーティスの手彩色銅版画は、細密かつ可憐な作風 で人気が高く、ボタニカル・アート(植物画)の中でも、最もポピュラーな作品のひとつとなっています。 特にこの作品は、同シリーズの創始者であり、ボタニカル・アート史上、最大の功績を残したとも 賞賛されているウィリアム・カーティス本人と、その偉業を継承した親友ジョン・シムズが企画制作に携わった、 18世紀後半のシリーズ初期作品です。

このカーティス“The Botanical Magazine”(植物誌)シリーズは、定期的に刊行されていたので、“マガジン”という名が 冠されていますが、貴族を中心とした数百名のサブスクライバー(購読申込者)に、手彩色の植物画(銅版画)と学術的 な(描かれている植物の)解説書をセットにして頒布されたものですので、現在の雑誌のイメージとは全くかけ離れています。

このシリーズは、1787年から始まり、なんと20世紀に至るまで、連綿と刊行され続けてきましたが、 創始者ウィリアム・カーティスおよびジョン・シムズが監修した(創刊後、1800年までの18世紀中に制作された) 初期作品がバラ売りされるのは珍しく、更に、この作品の様な退色の無い状態の良いものには(初期作品にこだわって 購入する場合は特に)なかなか出会えません。また、描かれている花の種類や出来によっては 価格が大幅に異なってきますし、本作品の様に(版画の花の色とマッチさせて特別に制作する) 英国調の凝った額装が施されている場合は、シート単体とは全く別の価格が設定されます。




※写真は、焦点があまく多少の歪みと照明による明暗や色ムラが有り、実際の色彩と若干異なっています。


オークション “ザ・コノサーズ” / Lot3042
ボタニカルアート(植物画:版画)
ウィリアム・カーティス “The Botanical Magazine”(植物誌) シリーズより “Plate No.410”
1798年 英国
英国調デコラティヴ・マウンティングと額付き

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