古高取
『茶碗:銘「彩雲」』
江戸前期
桐箱付き
※ 裏千家十五代鵬雲斎宗室の書付有り
薄作りで半筒形の好ましい姿
最高の保存状態
その上
裏千家十五代鵬雲斎宗室の書付も有る
素晴らしく条件の整った古高取の名茶碗・・・
家宝として所有し愛でる喜びを末永く伝えられる
とても有り難く貴重な逸品です!!!
江戸前期(と推定)
桐箱付き(専用紐等のしつらえ) : 裏千家十五代鵬雲斎宗室(※)の書付(花押と銘、他)有り
※ 裏千家 十五代 鵬雲斎(ほううんさい)汎叟(はんそう)宗室 もしくは 大宗匠「千玄室」
[ 15th Generation Houunsai Hanso Soushitsu ] ( 1923年 - 現存 )
サイズ : 口径 12.0cm± 高さ 7.2cm±
コンディション : 厳密に診ると、高台部等に当り等が有るかもしれませんが、問題になる(評価損につながる)様な
大きな欠けや割れは無く、総体的には、完品と呼べるほどの、大変に良好な状態を保っています。
●江戸前期の白旗山窯1630年(寛永7年)〜1664年(寛文4年)の作品です。
ちなみに高取焼は、代々、黒田藩の御用窯でした。
●裏千家15代鵬雲斎宗室極「高取やき『彩雲』トス」と書かれています。
「彩雲」とは朝焼けや夕焼けに照らされて「彩りの美しい雲」という意味です。
釉調の美しさから命名されたのだろうと思います。
●まっすぐ立ち上がった薄作りの半筒形の茶碗、その前後をわずかに押して
楕円形とし、底の角を面取りしてあります。典型的な遠州高取の姿です。
土は何度も水ひされた極めて細かな土で、堅く滑らかに焼きしまっています。
この土の特徴から、白旗山窯は唐津と違って薄く轆轤(ろくろ)をひけるので、
茶入れ、水指を多く作っていますが、茶碗は少ないです。
このような無傷の茶碗は非常に希少だと思います。
●伊羅保釉(一番下の薄い黄緑色の釉)、飴釉、藁灰釉を重ねがけする、
白旗山窯独特の釉がけの美しさには眼を見張るものがあります。
釉の混じり合い、金色の結晶など、遠州好みの「きれい寂び」を体現した
古高取の魅力を味わってください。
●これは本筋の茶道具なので、お茶道具屋さんに行くとめちゃくちゃ高いです。
●箱書きについても真筆なのでご安心ください。千家の書付は『古○○』とか、
『桃山時代』など、時代に関してはお書きになりませんので、
そういう書き方をしている箱書きは(偽物ですので)ご注意ください。
●また、昨年、裏千家の当代坐忘斎宗匠が箱書きはされない旨の宣言を
されたそうなので、裏千家の書付は当分行われないことになり
(例えば、楽の一入にもされないそうです)、特に古い道具で良いものは
非常に貴重になりました。
●お茶会ではやはり流派の箱書きのあるもので、更に銘のあるものが
好まれますので、こういったお茶碗の希少性は今後ますます高まりそうです。
<裏千家十五代鵬雲斎宗室(大宗匠「千玄室」)の書付>
※写真は、焦点があまく、多少の歪みと反射が有り、実際の色と若干異なっています。
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on request | private | Kp | '08/2/19 |