ボタニカル・アート(植物画)
ウィリアム・カーティス
“The Botanical Magazine”シリーズより
英国調デコラティヴ・マウンティングと額付き
ボタニカル・アートのスタンダード・・・
カーティス“植物誌”初期シリーズの
銅版画に手彩色された非常に細密な花の肖像画です!!!
原画作者 : シドナム・ティースト・エドワーズ [ Sydenham Teast Edwards ] 他
彫版師 : フェシット・サンスム [ Fecit Sansom ] 他
1799年4月1日 英国にて刊行
手彩色銅版画 : 上質の手漉き紙に刷られたモノクロの銅版画が、水彩絵の具で非常に丁寧に手彩色されています。
※オリジナル・テキスト・ページ(本作品に描かれている植物の解説ページ)付き
額付き : 現状はシートのみですが、落札後に、英国調デコラティヴ・マウンティング(※)を施した額装を制作してお渡しします。
※手描きのウォッシュ・ラインやゴールド・ラインと作家物のハンド・マーブル紙(手染め)が施してあるとても凝った装飾的マットです。
額サイズ : 41.0cm± * 32.0cm±(使用する額によって 1 - 3cm の差が出ます)
プレート・マーク・サイズ : 20.3cm± * 12.0cm±
コンディション : ごく厳密に診ると、(鑑賞上は・・・筆者は・・・全く気になりませんが)わずかな紙焼けや波打ちや
変色等は有りますが(古い作品には有ってしかるべきです)、200年以上経過した版画にしては、手漉き紙に刷られ、
かつ、今まで額装されていなかったため、退色もほとんど無く、非常に良好な状態を保っています。
英国王立キュー植物園の協力のもと制作された有名なカーティスの手彩色銅版画は、細密かつ可憐な作風
で人気が高く、ボタニカル・アート(植物画)の中でも、最もポピュラーな作品のひとつとなっています。
特にこの作品は、同シリーズの創始者であり、ボタニカル・アート史上、最大の功績を残したとも
賞賛されているウィリアム・カーティス本人と、その偉業を継承した親友ジョン・シムズが企画制作に携わった、
18世紀後半のシリーズ初期作品です。
このカーティス“The Botanical Magazine”(植物誌)シリーズは、定期的に刊行されていたので、“マガジン”という名が
冠されていますが、貴族を中心とした数百名のサブスクライバー(購読申込者)に、手彩色の植物画(銅版画)と学術的
な(描かれている植物の)解説書をセットにして頒布されたものですので、現在の雑誌のイメージとは全くかけ離れています。
このシリーズは、1787年から始まり、なんと20世紀に至るまで、連綿と刊行され続けてきましたが、
創始者ウィリアム・カーティスおよびジョン・シムズが監修した(創刊後、1800年までの18世紀中に制作された)
初期作品がバラ売りされるのは珍しく、更に、この作品の様な退色の無い状態の良いものには(初期作品にこだわって
購入する場合は特に)なかなか出会えません。また、描かれている花の種類や出来によっては
価格が大幅に異なってきますし、本作品の様に(版画の花の色とマッチさせて特別に制作する)
英国調の凝った額装が施されている場合は、シート単体とは全く別の価格が設定されます。
※写真は、焦点があまく多少の歪みと照明による明暗や色ムラが有り、実際の色彩と若干異なっています。
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